目が覚めてからまず何をするだろう

何をしたいと思うだろうか


ベッドから出る原動力は

空腹だ

寝不足でも目が覚めるから

その感覚から考えると

食事は自分にとって

何よりも大切なんだろう


食べる事というよりも

欲求を満たす事が最優先で

空腹が満たされると

習慣に支配される


顔を洗ったり

髭を剃ったり

歯を磨いたり

休日はしない日もあるけれど

朝食の洗い物も片付ける

その一連の作業をしないと

一日が始まらない


その日の占いをチェックして

英会話アプリに悪態をつき

書きたいことを書き

トイレに行ってから家を出る

そんな他愛のない習慣でも

しないと気持ちが悪いし

アプリは偉そうに

メールで招集を掛けてくるから

うざったいのに辞められない


何かしらの目標が出来たら

行動しないでいると気持ちが悪い

けれども面倒くさい

大体いつもこの2つの感情が

押しては返す波のように繰り返すから

考えないで済むように

毎日のルーティンに組み込んで

習慣にしてしまう

そうすることで

やらなければ気持ち悪い衝動の力を

借りることが出来るから便利だ


もうこの頃になると

今日一日で終わるなんて妄想は忘れている

何とか毎日を大切にしたいけれど

不思議とそんな気持ちは

満たされるたびに消えてしまう


職場に着く頃には

早くこの一日が終わる事を願う始末

これは幸せな一生なのか

朝に生まれて

家を出る頃にはもう死んでいる