言葉を紡ぐのは
知らない街を歩く気分
自分でも驚く言葉が飛び出したりして
どこへ向かうかも分からない
時にはどういう意味かも
分からない言葉が出てきて
検索するとなぜか
その文章にマッチする言葉だったりして
なんでその言葉の意味を知っているのか
自分自身に感心してしまうなんて
そんな事もあるから面白い
暇つぶしに
適当な言葉を選ぶ
それはその時に
頭に浮かんだ何気ない言葉でも
何かしらのテーマを決めても良い
例えばモーメント
まず意味が分からないから
スマホで検索すると
瞬間とかきっかけという意味だと分かる
そういえばそんなタイトルの歌が
昔あったなと思い出したから
どんな歌だったかとか
誰が歌っていたかとかを考える
思い出せなければ
また検索しても良いし
そもそも暇つぶしだから
思い出すまで考えても良い
逆につまらなければ
他の言葉をまた探したり
何か別の暇つぶしが出来れば
そちらに気持ちが向かう
清掃作業中はひたすら
掃除機を掛け続けるという単純作業だから
無意識に何かを考えている
もちろんあそこにゴミがとか
ここが汚れているとか
作業に必要な事も考えてはいるけれど
毎日同じ場所の掃除をしていると
ほとんど目立つ汚れはないから
自然に別の何かを考える
不平不満や
さっき見たニュースの事
目の前を通り過ぎて行く人などの感想が
頭に言葉が浮かばない瞬間は
ほとんど無い
疲れてきて
ジョギング時のハイな状態になると
これがまた気持ちが良くて
まるで瞑想でもしているかのように
頭の中が空っぽになって
とても穏やかな気持ちになる
それでも体は自然に動いている
意識が体から離れた感覚になって
まったく言葉の無い世界
それはとても静かな海と同じ
基本的にはいつも何かしらの言葉が
頭の中を巡っているから
その間だけは無心になれる