政治家は落選すれば

ただの人

なんて言う人がいるけれど

本当にそうなんだろうか


せっせと裏金を作っては

目をかけている後輩議員や秘書へと

貢がなければ成り立たないくらい

政治家には金が必要なのだとしたら

なんの実績もないただの人が

政界へと最初に踏み出す時には

どれほどの経済的負担を背負うのだろう


どこかの党の募集に応募して

合格して立候補する場合に

その本人に経済力が無かったら

誰が負担をするのだろうか


総選挙みたいに

いつ選挙になるのか分からないと

公認候補にはなれても

仕事を失うと収入も失うから

経営者でもなければ

そもそも立候補なんて

出来ないのではないだろうか


だから優秀な人には誰かの秘書をさせて

収入を確保しなければならないのかもしれない

他にも職種はあるだろうけれど

優秀な人が低賃金で働くくらいならとか

実績を残せる立場を与えられないのなら

立候補なんてしないと考えるかもしれないし

でもこの人材を失いたくないと思えば

強引な手段を使っても仕方ないという論理が

頭に浮かんでも仕方ない気もする


これからは優秀な政治家を確保するのが

難しくなるだろうから

官僚からの転身が多くなるのかな


世襲が多くなるのかその両方なのか

わからないけれど

国家公務員の試験に合格するくらい

優秀な人が官僚として

実績を積んでから政治家になるのが

一番金は掛からなそうだけれど

そうなるとますます永田町が組織化されて

専制主義的な社会になりそうで

ちょっと怖い気もする


だからこそ強い政党が必要で

官僚は数十年間組織に属するけれど

政治家は落選すればただの人

どんなにふんぞり返っていても

立場がなければ力を失う


実務能力よりも

人間力が求められるのが政治家だから

周りの人が推薦したくなる人が

優秀な政治家ならば

落選したからといっても

おそらくただの人には戻れない

周りがそれを許さないだろうし

そもそもただの人には

政治家になんてなれなさそうだと思う