資本主義の最前線とは
経済的に成功している人なのか
はたまた生活困窮者なのか
後者である私は
常に資本主義の圧力を感じている
働きたくないのに
生活費を稼ぐ為だけに
仕方なく職場へ出掛けては
えっちらおっちらと
やりたくもない作業をして
疲れ切って帰る毎日
できる事が少ないから
必然的に選択肢も無いに等しい
昔はそんな自分に嫌気が差したけれど
どんなに惨めな状況でも
働きたくないという思いを捨てなられない
その頑なさが
いつの頃からか好きになり
まぁ良いかと思うようになってから
少しづつ変わり始めた
欲しいと思っても諦めるのに
それほど苦労はしない
そんな環境で育ったから
子供の頃に欲しくても
手に入らなかった物と言われても
1つか2つくらい
ただ執着心は強いから
手に入らなかった物自体の事は
今でも忘れてはいない
元々の性格が
自我欲にまみれているせいで
真っ先に求めるのは安全
身の安全だったり
心の平穏だったり
常に求め続けている
その為の努力や我慢は惜しまない
働きたくないのに
働き続けているのは
一人で居たいから
自分の部屋でまったりと過ごす事以外に
幸せはあるのだろうかと本気で思うくらい
一人の時間を必要としているから
誰かに養って貰う事すら受け容れられない
同じ部屋に誰かがいるだけで
緊張するし
何かしらの問題があったら
真っ先に相手を疑ってしまうから
自分のミスも認めるまでに
余計な時間が掛かるし
もしかしたらと疑うだけでも
疲れてしまうから
一人てなければ落ち着かない
こんな社会に不適合な性格だから
職場なんて不愉快極まりないだけの場所
やりたくも無い事を
あぁしろこうしろと偉そうに
命令して来られるなんて真っ平御免
けれども何が出来る訳でもないから
仕方なく働く毎日
ただ頭の悪さも役には立つもので
自分の過去を振り返ると
基本的にピンチしか無いから
毎回乗り越えて来た事を振り返るのが楽しいし
それだけで一日が終わる日すらある始末
そんな人間だからか
最低賃金が上がるたびに
もうこれで暮らせるかもと
思ってしまって
とうとう1000円を超えるとなれば
実行に移したいという
衝動を止められずに転職して
今に至っている
札幌という土地柄
真冬に野宿は出来ないから
ホームは手放せない
楽な仕事をすれば休みが無くても
辛く感じなければ
ダブルワーカーでも
いやいやむしろそちらの世界のほうが
気楽に暮らせるかもしれない
世界はどうか知らないが
少なくとも日本は資本主義から
脱却しつつある感じだから
一足お先に飛び出してしまおう