コロナ禍で

街から人が消えた時には旅行をして

ステイホームなんて言葉を

忘れ去られた頃に実践してみる


ステイホームとは言っても

もちろんずっと家にいるわけじゃない

自分の暮らす街の中で過ごすという

当たり前の日常の事


街の中心部には

各国からの観光客で賑わっている

中国人よりも東南アジアや韓国

欧米のどこかの人のほうがが多い

公園の芝生やベンチで

彼等がランチを楽しむ姿は

まるで映画のワンシーンのようで

自分が外国へ行った気分にもなれる


街中でひたすら階段を掃除していると

いろんな人に声をかけられる

道を尋ねられたり

お疲れ様と労われたり

比較的

好意的な言葉をかけられることが多い

外国人ですら

コンニチハと言う人もいる


こちらとしては出来るだけ風景に溶け込んで

邪魔にならないようにしているのに

なかなか透明人間にはなれないようだ


街の中心部で

どこかしらの掃除をしていると

観察対象がたくさんあって楽しい

人と関わるのは苦手だけれど

観察する対象としては

人間が一番面白いと思うのは

なんでだろう


早朝の公園を散歩する

観光客を見ていると

旅行とは非日常を楽しむのではなくて

いつもの習慣をいつもと違う場所で

するのが楽しいのかもしれないと

思うようになった


知らない土地で

いつも通りの時間に起きて散歩する

一人でも誰かと一緒でも

いつもと違う非日常の中で

日常を楽しむ


勿論まったく違う環境の非日常を

味わうのが好きな人もいるだろうけれど

夏の札幌を好むのは前者で

後者なら真冬がオススメ

一面の銀世界

雪化粧をした札幌の街並みは

世界で最も美しいと思う

世界中の街を知っているわけではないけれど

ずっとここに住んでいるのに

毎年雪の積もった景色を見る度に

心が躍るから

きっと同じ気持ちになる人もいるだろう


夏の札幌は昼間は真夏日になるけれど

夜は涼しい日が多いから

寝るには過ごしやすいけれど

夜遊びするにはちょっと寒いかもしれない

早朝の出勤途中で

ダウンジャケットを着てる人を見るから

夜に屋外で飲むには

上着が必要かもしれない


極端に朝方の生活だから

あまり夜には詳しくないけれど

コロナ禍も明けて

街中も活気づいている

そんな空気に乗せられて

あちこち遠出をしたくなると思いきや

天邪鬼なのか

なぜか今になって

ステイホームが楽しい

今日この頃