久しぶりに会議に参加すると

あいも変わらず謎の時間だったけれど

面白かった


社内なら偉い人が何を言おうとも

波風は立たない

前回は右と言っていたけれど

今回は左だと言う

なんて事は日常茶飯事だから

気にも止めない

ただ相手が社外の人だと

話が変わる


阿保な上司がお客に話した事は

次回の会議で進捗状況を聞かれるから

答えを準備しなければならない

けれどもその話をした本人は

自分が何を話したのかも忘れてしまうから

いつもの社内会議のように

前回は右と言ったけれど

今回は左だと言うと普通に相手に

「前回と話が違います」と言われオドオド

慌ててこちらをチラ見する


そんな時は

重い雰囲気の会議中だというのに

ついニヤついてしまう


そもそも会社自体に

何らかの方針がある訳じゃないから

その場の質問に対して

適当に答えるだけだから

整合性が取れなくなる


社内会議なら

偉い人が一方的に喋って

黙って聞いていれば

そのうち終わるけれど

会社の担当者同士の席では

流石にそうはいかない


おそらく今の社会は

そのシステムを理解出来ない人のほうが

圧倒的に多くて

ただ形だけを見様見真似で

演じているに過ぎない

地方の市町村議会なんて

自分の立場も分からないままに

議員をやっている

おじいちゃんおばあちゃんばかり


能力よりも形を整える意味で

誰かがやらなければならないから

無理矢理に立候補させられたり

ただ地元愛が強くて立候補したりという

人の集まりが地方議会


清掃作業員を雇うような会社も

同じようなもので

何もない人が起業するのに

手っ取り早く始められるのが

清掃業

経営者なんてとにかく

自己主張が強いから

人の意見なんて聞かない

けれど頼まれると断れない

だから無理なスケジュールで

作業をさせられたりもする


昔は募集すれば

すぐに作業員は集まったけれど

今はもう誰も応募がない

昔は自己主張の強い人が

当てずっぽうに引き受けた仕事を

人海戦術で乗り越えられたから

質問に対して適当に返答して

後から辻褄を合わせていたけれど

その成功体験を忘れられない偉い人たちが

目の前の若い世代の担当者に

「前回のお話と違いますけど」なんて

普通に質問されて

ドギマギしている姿を見るのが

楽しくて仕方ない