外国からの旅行者は

なぜそこにいる清掃員に

英語で道を尋ねるのだろうか

いくらスマホの翻訳で

どこへ行きたいのかを理解出来ても

そこまでの道のりを

英語で案内なんか出来やしない


ジェスチャーで適当に案内すると

サンキューと言われるのが

何となく気が引けてしまう

だって多分

分からないまま彼等は

また迷い続けるのが予想されるから


そんな気まずい思いはしたくないからと

英会話アプリで学びはするけれど

いざ話し掛けられると

なんの躊躇もなく日本語で返してしまう

かれこれもう2年はアプリで練習しているのに

まったくその瞬間に

アルファベッドの一文字も頭に浮かばない始末


外国人に限らず

日本人に道を尋ねられてすら

ちょっとたじろいでしまう


ただ無心に

階段の掃き掃除をしているときに

不意に声を掛けられるから

状況を把握するのに

ワンテンポ遅れてしまう

それまでまったく頭になかった場所を

突然尋ねられると

いくら近くでもすぐに答えが出てこない


銀行のATMはどこって聞かれても

普段ネットバンクしか使わないから

もうATMなんて気にしたこともないから

近くにはあっても分からないし

この間なんて

「ここはどこですか?」と

突然尋ねられたから

「札幌です」と答えたら

「そんな事は分かってる!」と

怒られる始末


単純作業を延々とする時は

全く別の事を考えたり

無心になっている事が多いから

話し掛けられても咄嗟に反応できない

だからといって

通り過ぎていく通行人に

ぶつからないようにはしている


やっぱり他人と

関わることが苦手なんだと

改めて思い知る

今日この頃