サービスで溢れた時代

人間関係も

ほとんどがサービスで

補えるから便利だ


家に家事をしてくれる人が

居なくても困らない

掃除や洗濯は

それほど手間は掛からないし

食事は外食やコンビニ

スーパーでお惣菜を買っても良い


喋りたければ

ウインドウショッピングでもすれば

勝手に話しかけてくれる

バーに飲みに行っても良い


その全てに

お金が掛かるとはいえ

それほど高額でもない

レストランや食堂と同じで

価格はピン切り


大金持ちじゃなくても

不便なく色んなサービスが使える


子供の頃は

出来ないことが多くて

それを周りの大人に

補って貰った

その代わりにその大人に

合わせなければならなかったから

やりたくない事や

行きたくない場所へも

付き合う羽目になって

疲れ切ってしまった


一人で暮らせるようになると

自由の範囲が拡がった

少なくとも生活する上では自由だ

何時に寝ても何も問題ないし

学校や職場に遅れなければ

何時に起きても問題ない


若い頃は

働き手が多過ぎて

フリーター生活をするのは

大変だった

とにかく収入が安定しないから

来月も同じように 

暮らせる保証なんて無いから

毎月の給料明細を見る時は

ある意味ギャンブル

足りない時の為にと

幾ばくかのお金を残す事を

そこで覚えた


二十年が過ぎた今も

フリーターが非正規と呼ばれるだけで

あまり変わりはしないけれど

仕事がないという事は無くなり

収入も安定して

貯金すらも出来ている


一人暮らしで困る

賃貸契約も連帯保証から

保証会社との契約に変わり

もう天涯孤独でも困らない


元々

友人知人を求めない性格だから

あらゆるサービスで

社会と繋がっているから

息がしやすくなった