理想とは何か

どんな環境を欲しているのか

自分でもよく分からない


想像力がないから

経験が無いことは思いつかないし

あの頃は良かったと思える

過去もないから困ったもので


それを知りたくて

色んな物語に触れて

真似をしたりもしたけれど

なんかピンと来ない


良い事を考えても分からないから

逆に嫌な事を考えて

その反対の環境を

理想とすれば良いのだろうか


確かに現状は

そんな感じだろう


職場で感じる嫌悪感

そもそも目的は

生活費を稼ぐ事だから

出来る限り

役割を担いたくはない

学校の何とか係も

楽そうだからと図書係に

立候補していたし

なりたい姿

理想が分からないから

感覚的にしか

物事を判断出来ない


思えば清掃員という職業を

続けているのも

子供の頃に与えられた

役割が染み付いているから

違和感がない

だから続いているのかもしれない


ちょっと今は

連絡係を担っていて

理不尽な要求をされると

イラッとして

ルールを守ってほしいと

言ってもなんだかんだ言って

偉い人の言う事を

聞けと言われ脅される


まさに実家と同じ環境

未だにこんな世界があるのかと

驚く一方で

自分よりも若い世代も

それに従っているのは面白い

ゆとり世代と言われている

人達もこの理不尽を信じている


ルールではこうだけれど

昔からそうしているから

それに従うのが当たり前で

何かあったら偉い人に言いつけると

真顔で言われるから

どうぞ言うと

ホントに偉い人が脅しに来る


ただその偉い人も

はっきりと言葉にはしないから

一体何をしに来たのか

分からないまま去って行くので

問題が解決しないまま

延々と悪しき習慣が続いてしまう


この理不尽な環境は

子供の頃過ごした経験があるから

ある意味落ち着きもする

そうそうそう

こんなもんだよ人間なんてと

子供心が教えてくれる感覚


イライラするし

何も言わずに

我慢ができる周りの人達も

好きではないけれど

その見慣れた光景は

知っているから怖くはない


この場所を飛び出して

どこへ行けば良いのだろう


理想を思い描けないから

どういう環境を探しているのかも

良く分からない

だから転々と居場所を変えて来た

それでも見つからない


それなら作れば良い

だから一人が好きなんだ

自分自身の決断すら

理解でさえできない時もあるけれど

その理不尽は受け容れられる

この感覚は何なんだろう