一心不乱に生きていた

夢や希望なんて関係ない

目の前のピンチを乗り越えて

明日に備えるだけだった

そんなものだと思ってた


夢や希望なんて

誰も教えてくれなかった

あれはダメこれはダメ

アレをやれコレをやれの

毎日だけだった

それしか知らない人だった


生きることに

意味なんていらない

目的なんてない

ただ感じるままに過ごしてた

怖いものから距離をとり

ひとりでその日を過ごしてた


義務を果せば自由になれた

手にしたものも確かにあった

成長するたび自由が増えた

恐怖に勝つたび楽になり

解放されて彷徨った

迷ってひよって笑ってた


助けは来ないと思ってた

誰も助けてくれないと

ずっとそうだと思ってた

けれどもそれは違ってた

ずっと助けてくれていた

心の中にそれはいた