昭和時代に象徴される
人海戦術を思い浮かべると
人が一人で生きていない事が
よく分かる
今の職場がまさに
人海戦術を基本にした職場で
ホテルの清掃を請負っている
もう五十年くらい
続くいているらしく
その間
仕事のやり方も変わっていない
なんでそんなに長く
やり方を変えないのかといえば
その必要が無かったからだろう
テクノロジーの発達とともに
炊事や洗濯といった
家事全般の負担が減り
そもそもその作業が好きな人たちが
思う存分に掃除できるのが
ホテルの客室清掃だから
働きたい人は多かったのだろう
雇用機会の格差是正や
女性の社会進出などという
謳い文句に流されて
働き出した主婦達が
子供や孫へと渡す
小遣いを稼ぐためには
丁度良い職場だから
人手に困った事がなかったらしい
それが今は
時代が変わり
団塊世代の主婦達が
少しづつ退職して
コロナ禍で一気に数が減り
今となっては募集を出しても
応募がない
状況が変わっても
五十年も続けたやり方を
変えるすべをを知らないから
毎日残業をして賄っていたらしいけど
それも3ヶ月で限界を迎え
とうとうギブアップ
ホテルの運営会社へ
客室の稼働率を下げるように
お願いをしたら
快くではないにしても
了承されたらしく
残業地獄からは解放された
はずなのに
なぜかキッチリ一時間の
残業をする毎日
どうやら残業代が
固定給になっているようだ
それもまた昭和の世界