格差社会なんてものが一般化して
稼ぐ人はもっと稼ぎ
稼げない人はそのまま貧乏
競争を煽ったり
物欲を刺激して
あれが欲しいこれが足りないと
思わせた時代もあった
そんな時代に建てられた
マンションはごまんとあって
人口減少が顕在化した今は
空室率が高くなったのか
30年前から
家賃の額を変えずに
引っ越しを繰り返す度に
建物のグレードを
上げられるようになった
契約更新の時に
家賃が変動しない時代に
一人暮らしを始めたから
そういう物だと思い込んでいたし
家賃が上がるなら引っ越したほうが
良いと思うからそうした
ネット検索なんて
神の御業に出会ってからは
必要な条件を入力するだけで
希望の物件情報が
手に入るようにもなったから
余計に引っ越しをしたくなったりもして
する気もないのに
物件情報を漁ったりもした
こだやりは家賃を変えない事
家賃を変えなくても
より条件の良い物件は
次から次へと出てくるし
その時はなくても
ちょっと待てば必ず見つかるから
定期的に検索して
条件が合えば内見して
良ければ引っ越すという事を
ずっと続けている
今の部屋は
立地も内装も申し分ない
幼い頃に
テレビドラマで見て憧れたような
部屋に住んでいる
これからはもっと
安い家賃しか払えなくても
新しいマンションが建つと
金持ちはそっちへ引っ越すだろうし
人口も減少して
空き部屋も多くなるだろうから
ますます
あの頃憧れた
建物へ住める機会が
多くなると勝手に思って
楽しみにしている