楽しいという感覚

それは涙を流して

大笑いするような

ことだけしゃない


日々の生活そのものが楽しい


休日に

いつも通りの時間に目を覚まし

顔を洗って朝食を食べる

食後のコーヒーは控えて歯を磨き

眠気に誘われるまま

ベッドに戻り朝寝をする


浅い眠りに

何度も目を覚ましながら

何度も落ちる感覚が

たまらない


もう一度目覚めてから

コーヒーを飲む

二度目の朝を満喫し

食器を洗い

流しを排水口の中まで

掃除する

食べカスやらを

ブラシで擦ると綺麗になる

その過程がたまらない


部屋の掃除が先か

洗濯を先にするかで悩む

どちらか効率が良いだろう? 

天気が良いから

今日は洗濯を先にしよう

でも洗濯機を待つ間

何もすることがないから

結局掃除する事にする


狭い部屋の

少ない家具たちの

拭き掃除をしてから

掃除機を掛け

ベッドはカーペットクリーナーで

ホコリを取る

掃除機の音が好きだし

テープに絡みつく髪の毛や

糸くずを見ると

もうたまらなく嬉しくなる

部屋の隅々まで綺麗になったという

実感がたまらない

この感覚に浸るために

自分で掃除をする


洗濯機に呼ばれて行くと

洗濯が終わっているから

ベランダへ干す


濡れた洗濯物を

ひとつひとつハンガーに掛け

小物は洗濯バサミに吊るす

不思議なもので

窓を開けていても

風が通らない日でも

洗濯物を干している間だけ

涼しい風が通り抜ける


部屋が整う頃

ぐぅ~とお腹のベルが鳴る

近所の洋食屋さんで

ランチにありつく

今日はカレーを食べてみた

こんなに美味しいのに

店内は空いているのが好き

昼時の混雑する時間になる前に

退散しよう

そして

今日は髪を切りに行く