一人で過ごすと
言い訳が容易に出来る
隠れるにしても
嘘をつくにしても
自分が誰かに話さなければ
公になる事がない
幼くして孤独を
受け入れた人なら
誰もがその恩恵を
受けた事だろう
なんせ最初に
嘘をつく相手は
家族なのだから
たちが悪い
幼い子供のつく嘘なんて
その子供を観察して理解している
大人なら騙されない
幼稚園の先生を騙すのは
大変だ
騙されるという事は
おそらく子供を見ていない
子供は親に関心を持たれないと
嫌な気持ちになるけど
嘘が成功した体験をした途端に
気持ちを切り替える
怒られたくないから
親の目の届かない所に隠れて
都合の悪いことは嘘をついて
誤魔化す知恵をつける
良くも悪くも成功体験が
探究心を育て
どうすれば嘘を
信じさせられるのかを
自然と考えるようになる
探究心や好奇心が
良い方向に向けば良いのだけれど
嘘をつくというのは
当然良くない
親はチョロくても
学校に通えば人目が
爆発的に増えるから
隠れるだけでもひと苦労だ
勉強も運動も
テストがあるから
嘘がつけない
素直に努力を
すれば良いだけなのに
しないのは
幼い時の成功体験が
あるからだ
一度でも賭け事で成功したら
何度も繰り返すのと同じ原理で
どうにか嘘をつける状況を
作ろうと頑張る
だから普通の努力をしないし
そんな余力がない
一般論は分からないけど
この一ヶ月間の
自分観察の結果
私の場合は
そうなんだろうという
結論に至った
三歳になる前に
生まれた場所から離れ
母親の友人宅や親戚宅で
過ごした時
親には通用した嘘が
すべて見抜かれた
大人が見れば簡単に分かる
嘘が両親には通用したという
成功体験が仇となり
誰にも信用されなくなった
よその子供の嘘で
怒る大人はいなかったから
問題はなかったけど
言い訳が出来ないから
都合が悪くなると
ただ黙るしかなかった
自分が話さなければ
公になるはずがないのに
なんでよその大人は知っているのかが
分からなくて怖かっ
その時に
嘘つきから卒業していれば
良かったのに
未だに道を間違え続けている
嘘をついても意味がない事を
思い知らされたのは
ダイエットをした時だ
あの時までは嘘つきでも
良いと思っていた