一日中没頭できること

 疲れて動きたくない休日は、独り言を延々話している。もともと会話を必要としない人間だから、話したければ独り語りをするのが子供の頃からの習慣で、周りに人がいなければ、あたかも目の前に誰かがいるかの様に話をしている。もしその姿を他の人が見かけたら、頭のおかしい人だと思われるだろう。でも、漫画とかアニメなんかでは、人には見えない存在が見えるなんて設定が定番になっているから、精霊や妖怪と話していると勘違いする人もいるかもしれない。それはそれで面白い。

 

 子供の頃は、田舎で育ったので、学校帰りの道すがらずっと独り言を話していた。

通っていた小学校は、全校生徒が12人という小さい学校で、同級生がいなかった。

複式学級なので、一学年上のクラスメイトが二人いたけど、一年生だけは早く授業が終わってしまうから、学校帰りはいつも一人だった。

 

 学校生活のスタートがそういった環境だったからなのか、未だに誰かと一緒に過ごすという事を受け入れられないでいる。

多分、寂しいという感覚が無いからだろうと思う。無いというより分からない。

誰かと一緒にいたいという感覚が分からない。他人に気を遣うのが煩わしいと思ってしまうから、一人じゃないと落ち着かない。だから、休日も一人で過ごすし、会話も一人でするのが習慣になったのだろう。

散歩しながら独り言を話していると、だんだんテンションが上がって、声が大きくなってしまって、振り返ると人が居て恥ずかしい失敗を何度もするけど、独り言なんてもはや無意識だから止まらない。

 

 

 

 

 

 

 

 

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