2023年9月 劔岳と立山三山 回想 | 高橋 丈のブログ

高橋 丈のブログ

山を登るということ、辛い時の方が多いかも知れません。
でも、頂上で交わす握手や笑顔は代えがたいものが有ります。

日帰りハイキング、夏山縦走、雪の山、
色んな山について、ここで紹介したいと思っています。

1年で最も雨天の多い9月ですが、

あの日は天候も良く室堂も賑わって居ました。

室堂にて身支度やトイレ休憩、

そして本日のガイダンスを済ませ登山隊は一路剣山荘へ

 

劔御前小屋への登り

あと少しで御前小屋という所、

参加の女性(Aさん)お一人が速度が遅くなり、

間もなく、足つり発生!

両手にストックをしっかり掴んでの登行

石に倒れるように腰掛け

辛そうな表情!

あと200mで小屋という場所、でも動けない。

大腿部に痙攣

テーピングを施し何とか御前小屋へ到着出来ました。

 

7時に朝食を済ませ、室堂を10時発、現在12時過ぎ

一緒に腰掛けて話を聞く

 

室堂で準備しているときに何も食べなかった。

小休止の時にも水分を取っただけ。

Aさんに

即効性の糖質である羊羹を先にに食べて貰って

水分補給と昼食のおにぎりを食べていると

元気を取り戻してくれた。頭痛や嘔気はない。

(シャリバテか?)

大きなザックは2泊3日の活動で重そう。

(重い荷物のせいでもあるか? 

   それとも絶対的な脚力の不足?)

私は色々と考えながらの小休止でした。

 

「明日の劔岳は無理ですか? 岩場は好きなんですが!」

「とりあえず・・・

剣山荘まで行ってから考えましょう。」とお茶を濁す。

剣山荘に着いて、

Aさんは・・・

「明日は止めておきます。」と言う。

私は、本峰へのルートを想像していました。

「今晩、ぐっすり寝て

明日の朝、答えを出しましょう!」とAさんへ伝える。

 

結局、Aさんは山頂を諦めました。

あの岩と鎖の連続するコースで、再度足つりが起きたら

その場からの下山もままなりません。

Aさんは、そんなことを考えていたのかも知れません!

 

 

出発時の室堂で・・・

「朝ご飯を食べてから既に3時間は経過しています。

あの尾根の2時間を登るため、

今おにぎり一つは食べてください。」と説明しましたが、

パッキングや着替えなどの準備で、

説明が耳に入らなかったのかも知れません。

また、

少なくとも30~40%の軽量化が出来そうな重い荷物

また脚力不足?

ハッキリした原因は分かりませんが、

Aさんにとって無念の劔岳となりました。

 

登山が終了して数日が過ぎた頃

Aさんから・・・

「昨日、北海道の●▲山を登って、今日は●●山を登ってきました。」と電話がありました。

前向きはAさんは劔岳登山の後、

北海道の山の頂で登頂を果たし、

気持ちを切り替えて、すっかり元気な様子でした!

 

「劔は来年リベンジして下さいね!」

「待ってますよ!」