2019年 八峰キレット・後半 | 高橋 丈のブログ

高橋 丈のブログ

山を登るということ、辛い時の方が多いかも知れません。
でも、頂上で交わす握手や笑顔は代えがたいものが有ります。

日帰りハイキング、夏山縦走、雪の山、
色んな山について、ここで紹介したいと思っています。

キレット小屋の小屋番さんの言葉・・・

「明日が本番です。事故の殆どがここから先で起こっています。」

注意喚起の言葉と受け止めて

再度ハーネスの装着点検など済ませて、登山開始。

幸い雨は上がっていましたが、

雨具を装着しました。

いきなり急登のコースは、

朝一番のため、ゆっくりと体を温めるように登る必要があります。

 

難所は・・・

十分な休養を取り、朝食後のキレットであり、

体力も集中力も良い状態での突入です。

我々にとっての今日の難所はやはり、後半の下山ルート・・・!

そこから先の鹿島槍までは登り、体力も集中力も良い状態での登りのため、ルート上の核心部でありながら、実際の核心部は赤岩尾根の下りは変わることは無い。

反対側の扇沢から爺ヶ岳を越えてきた場合は・・・鹿島槍からの後半で疲れが出るエリアが・・・

ザレタ砂混じりの岩場の下りになるので、ルート上の核心部と実際の核心部が重なることとなり、危険度が2倍・3倍になることは確かである。

昨夜再度ルートを検討して出した結果は、今も変わらないことを考えていた。

 

鎖場を登って

すぐキレットのギャップがあり、

シッカリとロープで確保して通過します。

交互のセルフビレーにて安全最優先を取り、

まずはみな様に安心感を抱いて貰い、肩の力を抜いて貰います。

「お願いします。」

「オッケー!」

 (スピードアップの掛け替えシステムで通過します。)

ハーネスに着けたセルフビレーのカラビナは、

我々に安心感を与えてくれます。

そして鎖場は終わりますが、依然険箇所は続きます。

 

核心部は通過しましたが、最終日の登山は始まったばかりです。

3日目の最終日のコースタイムは8時間35分

 

「登りで時間を稼いで、下りは慎重に・・・!」

今回のキーワード!

 

砂混じりの簡単な岩場を何度も幾つも通過します。

「確保してますので・・・安心して登ってくださ~い。」

 

此処を疲れた体で下るとなると・・・

やはり危険度は2倍3倍・・・事故が起きるエリアと再確認です!

反対側からの人は単独が多かったです。

此処を朝8時頃通過すると言うことは、冷池を朝出発してきた人に違いありません。余裕がある表情です。

単独の女性もいて元気に下ってゆきました。

 

鹿島槍ヶ岳の山頂は、今回も霧の山頂です。

記念写真を撮って退散

 

前を歩く登山者グループは北峰のピークハントに来た人たち。

展望が無くて残念なのは仕方が無いですね。

 

 

私たちは、広い山頂の南峰で大休止、

この辺でエネルギー補給をしておけば山荘までの約1時間30分は

大丈夫!

どっかり腰を下ろして菓子パンを食べます。

食べるというか

菓子パンは水で流し込むという表現が正しいかも知れません。

山では食材を水で流し込むと言うこと・・・

大切な技術の一つかもいれません!

 

冷池山荘でカップ麺など食べて、

休養と栄養補給です。

 

 

下山ルートの赤岩尾根は・・・

ヤブ尾根で

中盤からは殆ど展望も無く、滑りやすい丸太の階段や梯子が随所に設置された急なートです。

群馬の西上州などのヤブ岩山で普段トレーニングを積んでいるみな様にとって・・・

少し時間は長く掛かりますが、

技術・要領は十分なみな様です。

誰もがスリップすること無く下山できました。

 

西上州などのヤブ岩山でのトレーニングは・・・

北アルプスでも十分通用し、効果絶大です。

 

良かった良かった!

 

強い身体能力をお持ちのkさんですが・・・

やっぱり花を見ると女性の姿が、お目見えします。

 

今回参加されたみな様は

普段からトレーニングを自らも実施している人ばかりでした。

2日目・・・10時間

3日目・・・9時間

本当にお疲れ様でした!

 

 

・・・
風」のガイドプラン ← (こちらも宜しくお願いします。)