四つ又山と鹿岳は西上州を代表する山の1つです。
登りやすい山ですが、ポイントポイントではシッカリと注意が必要です。
1日曇り、夕方から小雨の予報だったので山に向かいましたが、
駐車場には誰も居ない、山でも誰にも会わない。
そんな1日でした。
今回は花見と地図読みをメインテーマにしての登山です。
大久保登山口にはこんなモニュメントがあり、
登山者を送り出してくれます。
杉林はすぐ終わり、その後の雑木林は急な道、
ミツバツツジが綺麗にあちこちに咲いて目を楽しませてくれます。
花を見て、
急登の道でもふと足を止めて一呼吸できます。
そして山頂近くの分岐には、
道間違いの見張り番が鎮座して見守ってくれています。
山頂でも・・・。
これから登る鹿岳が遠くに見えてます。
何とも言えない淡いピンクのアカヤシオ、
1つの枝に1輪しか花を付けないので、
地元では「ヒトツバナ」と呼ぶそうです。
霧雨のため雨具の上だけ着用して
山頂にあるあと3つのピークを通過します。
周辺にはロープが張られていますので、
しっかり掴んで通過すれば大丈夫ですが、
今回は路面が濡れているのでロープを繋いで通過としました。
下りのルートも木の根も濡れて滑りやすいです。
霧雨から雨に変わってきました。
「少々降り出すのが早いですね~。」
「この先のマメガタ峠には杉林が有るので、
そこで雨除けして昼食としましょう。」
乾いている場所で昼食休憩できたので、持ちも大分違います。
鹿岳手前のヤブ尾根部分では・・・
アカヤシオの花が散りばめられて、
歩いていても
その先の鹿岳はピークが2つありそれぞれ登ることが出来ます
ピークにはこんな梯子もあり、鎖場もあります。
ハーネスと鎖を繋いで、更にロープで確保しました。
鎖も滑るし、岩も滑り、そして岩は外に傾いててますので、
ここは万全の体制です。
山頂は真っ白で、
「こっちに妙義山、こっちに荒船山・・・・など方向のみの説明、
そしてエネルギーもまた補給して
ここで地形図(2万5千分の1地図)を取り出します。
現在地は分かってますので、地形図とコンパスを活用して
これから向かう「三の岳」は
霧の中に樹林がうっすら浮かんでます。
進行方向を定め、下山箇所の探索・・・。
「こっちに踏み跡が・・。」
シッカリした踏み跡です。少し色あせた赤テープもありました。
しかし、激下りで、
その上今日は小雨の状態で滑る滑る!
下を見るとヤブの奥は深い谷となっています。
そんな理由もあってここから先の登山道は破線ルートなんですね。
設置された古いロープや木の根を掴んで慎重に下ります。
左にしか進めない道を登り上げると、
なだらかな尾根でホッと一安心!
先に見えるピークが「三ノ岳」?
ピークに立ってコンパスで確認して再度・安心!
少しゆるめのヤブ尾根を進むのですが・・・。
地図(昭文社の山と高原地図)を見ると
尾根の一か所に「高原下降点」という個所があり、
そこから道は左に折れています。
次のポイントはそこの探索です。
「これから そのポイントを探すように歩きましょう!」
「あれ~、色あせた赤テープに書いてあります。」
「こっちの石柱にも!」
優しい人が道迷い防止で書いたのでしょう。
私達は予定通りに重要なポイントに到着出来ました。
またまた一安心。
地図の道は左に折れてるので、左を見るとシッカリ
赤テープが有ります。
そこでまた次のポイントを地形図を見て進路の地形を想像します。
「なるほど~、」
「右の尾根に沿うように道は下っているんだな。」
テープに導かれるように尾根に沿って道はあり、
そこを下ると
岩場と岩場に挟まれた沢に合流できました。
「岩場で~す!」
周辺は伐採されたエリアで・・・
落石危険の無い休憩場所を選んで一休み。
振り返ると
下りてきたルートを登るとなると、道は2つの岩壁の間にあります。
なるほど~と思う場所です。
今は伐採してあり広く見通せますが
樹林でも迷わないように
登山道は大きな目印となる岩壁の間を登り上げています。
下の登山口から登って来た人は
そんな目印を目標に登れば迷うことは少ないですからね。
そうか~
登山道には
先人の考えがそこに生きているんですね。
そういえば・・・
景信山から陣馬山への登山道で
小さなピークが幾つもありますが、
結構ピークを通過しないまき道が沢山あります。
あれも、小ピークに登りたくないという、
人の意思が見える場所ですね。
そんな話をして小休止を終えました。
小雨と霧が巻いていましたが、
進行歩行の尾根も岩頭も見えてます。
安心 安心!
「途中からあの尾根に登って、
木々岩峠への登山道と合流しますから
次は合流ポイント目指して尾根を下りましょう。」
見事幅広の登山道と合流して
通称「1本岩」 (過去にて撮影もの) の近くまで来て
しっかり確認出来ました。
その後は・・・
左に折れて杉林の中を下って沢と合流・・・。
舗装路を少し歩いて登山口でした。
今回は・・・
今年の冬の寒い中
日和田山などで地図読み登山に参加されたみな様と
前半はアカヤシオやミツバツツジの花見登山
後半はヤブ尾根で地図読みの実践登山でした。
少し前のブログで
岩トレは山で身を助けるものと書きましたが、
地図読みも、
道迷いせず下山出来るという意味で身を助けてくれます。
地図を読んでから行動して
その先に思い描いた地形があると、ホント
嬉しいものです。
なぜ嬉しい?
自分の地図読みの実力が、少しアップした気持ちに成ります。
「ヤッタ~ッ!」・・・
やっぱり幾つになっても嬉しいものです。
こんなことも山の楽しさの1つと思っています。
やっぱり山は良いもんですよね!
お疲れ様でした!
登山・トレッキングのガイド「風」 (hpも宜しくお願いします。)
・・・
「風」のガイドプラン ← (こちらも宜しくお願いします。)