ガイド仲間と転落事故を考えた訓練を昨日実施しました。
転落した人への声掛け・・・
転落した人へ接近しての声掛け・・・
色んな段階がありますが、
まずは声掛けをして、その反応を見て
意識を確認することです。
意識レベルの確認はJCS(ジャパンコーマスケール)を活用です。
JCSは広く日本の医師や救急隊などで使用されています。
転落事故では頭部にダメージを受けることが多々あり、
JCSを活用して意識レベルを観察することはとても重要です。
・・・と伝えました。
各レベルの確認方法を説明し・・・
JCSにある「 痛み刺激 」はどんな方法で実施するのか
隣同士で軽くポイントをプッシュして痛みを確認してもらいました。
まさに「体で覚える。」です。
また意識レベルの低下が見られた場合・・・
頭部にダメージを受けていることが想像できます。
考えなくてはなりません。
そしてそれは・・・
頸椎にも損傷が有ること疑う必要もあります。
損傷が目視出来ない、
あるかないか分からないが・・・頸椎保護はとても大切です。
救急隊の様に担架やシッカリとし頸椎の固定器具も無い山中で
山から降ろす際に頚椎損傷を悪化させることの防止を
念頭にしなければなりません。難しい問題です。
そして
転落場所からの引き上げではロープを使いますが、
転落場所の地形や傾斜、転落距離また負傷程度など考慮して、
適した方法を判断しなければなりません。
普段から色んなケースを考えて、
個人でもトレーニングを積み仲間とも実施する必要があります。
前半の各活動の再確認では、
一連の活動をパートパートで分けて実施しましたが、中々計画通りには行きません。参加者各自の不慣れ、忘れ、不知なども露呈しました。
後半は一連の活動を訓練形式で、何とか、やっと形に出来たレベルであったかと思います。
今回は・・・
活動の色んな部分で上手に出来なかった事柄が各自あり、
出来なかったことを知るという面でも
有意義な益ある1日であったのではないかと思います。
本当の意味で益とするためには各自の勉強しかないですね!
今回は1回目でした。
1回目より2回目、2回目より3回目・・・と継続したいと思っています。
楽しい山の裏側で・・・こんなことも必要ですね!
登山・トレッキングのガイド「風」 (HPも宜しくお願いします。)
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