2018・10・28 高岩へ登る | 高橋 丈のブログ

高橋 丈のブログ

山を登るということ、辛い時の方が多いかも知れません。
でも、頂上で交わす握手や笑顔は代えがたいものが有ります。

日帰りハイキング、夏山縦走、雪の山、
色んな山について、ここで紹介したいと思っています。

あの日は8時にJR高崎駅集合でした。

空は青くまさに澄み切った秋晴れの朝でした!

 

待ち望んだ快晴!

軽井沢インター出口信号の空地に車を停めて、(4~5台可能)

回り込むように登山口に向かいます。

周辺は恩賀という集落です。

真正面にこんな岩山が見えると・・・

テンションが高まる人、不安が増大する人色々と思います。

 

「今回の核心は30m近いルンゼ(岩溝)内の鎖です。」

「傾斜は70度くらい、もうチョットかもしれませんが、

ホールド(手で掴む岩角など)や

スタンス(足を乗せる岩角など)は・・・

右を見れば右に有り、左を見れば左に見えますので、

大丈夫と思います。」

 

「・ ・ ・!」 何とも返事がありません。

 

樹林の中を赤いテープに導かれて、

コル(山頂と山頂の間にある低い場所)を目指して

ゆっくりと進みます。

石を取り除いてやった方が良いかも知れませんが、

人力では無理そうです!

あの石も落下してきたものと思いますが、周辺も石が沢山!

こんな場所では早く通過したいです。

 

コルまで1時間程度です。

そこは安定した場所で、ここでハーネスなど着けます。

お菓子を食べたり、ハーネスチェックしたり、

ヘルメットのあご紐の調整も大事ですね。

視野を妨げないようにシッカり締めましょう!

 

そして周辺はこんな感じに秋に染まってます。

これぞ低山の秋景色!

雑木林の紅葉は

京都の真っ赤に染まったイロハモミジ(見たことありません。)とは違った良いものです。

急登を少し登れば核心部の鎖に到着です。

 

先着の皆さんはザックを置いてピークハントのようです。

「落石に注意してくださいね!」

錆びついた鎖は少々不安が残りますが、

鎖沿いに登ると、上から下山してくる人達が居ます。

一言二言声を掛け合って譲り合い。

 

皆さんもロープで確保して下山して来ました。

「有り難うございます!」

「どうぞどうぞ!」

 

今度は私達の番です。

「どうぞ~!」  ・ 「は~い登ります。」

「順調で~す!」・・・と言ったら

「手が辛いです!」・・・・狭い岩の間に入ってザックが邪魔しています。

「左に移動してのぼってください!」

そんなやり取りをして30mの鎖を終了しました。

 

剱岳の「かにのタテバイ」と比較して難易度は・・・

かにのタテバイはまっすぐな鎖ルートで単調な登り

この鎖は右に動きながら登ったり、背中を岩に押し付けたり、

岩と岩の間から登り上げたりします。

此方の方が難易度が高いですね!

 

 

日陰の鎖場を登ると、明るい秋晴れ!

小さな赤い葉っぱになったドウダンツツジを見て、

泥の間にある木の根を掴んだりして山頂へ到着です。

浅間山です。

最近、前掛山まで登れるようになったそうですね!

そして軽井沢インターも足元です。

時々、

ハーレーダビットソンのエンジン音がドドドド~っと

聞こえたりしたました。  バイクも今日は最高でしょうね!

 

高まっている心拍数の低下を待つように

ゆっくりと景色を眺めたりして、

やっぱり昼食時間は楽しい時間でした。

「下りる前に記念写真を撮りましょう!」

カシャリ!

思いでの写真です!

 

私達は雄岳の各岩頭をハントして

チムニー(煙突)の鎖下りです。

一般的にはこの鎖場はチムニーと呼ばれています。

煙突の中を上り下りするように、手や足を両サイドに突っ張った方法で登ったりするので、そんな箇所はチムニーと名が付くことが多いです。

裏妙義にもチムニーという鎖の付いた場所が有りますね。

 

下りは足元が見えにくいので誰もが緊張することろです。

「足を置く場所を決めてから動かしてください!」・・・私の口癖です。

1歩、1歩確実にキッチリ決めて全員下りることが出来ました。

私が登っているところ?それとも下り?

こんな感じの鎖場です! 

 

コルへ戻って・・・

木漏れ日の中で小休止です。

色んな話が出ましたが、

心中はホッとしていることと思います。

色んな記事などを調べたりして「私でも大丈夫?」

そんな思いで参加されて無事に核心を通過しました。

 

「自信が付きましたか?」・・・というより

「自信を持ってください!」・・・と言った方が良いです!

 

展望の良い所から見えた雄岳です。

良い景色です!

標高は1000mほどで、小さな岩頭ですが難易度は、 1級品です。

何と格好も良い山です!

そしてP2と雌岳を通過して・・・

こんな穴もありました。

これは見ただけです。

妙義の第四石門に似てますね!

 

こんな紅葉が沢山ありました。

この下りのロープ設置個所、難なく通過!

 

このまま下りてはもったいないということで大休止。

そして

その先の林の中は

西陽の斜光線をくぐり抜けるように下りて来ました。

 

振り返ると・・・

秋の空に威厳たっぷりの岩頭がそそり立ってました。

 

スリルって、

なぜ楽しいのでしょうか?

こんな山の楽しみ方もこの時期は良いもんです。

 

西上州の難路の山を登るのことは・・・

日帰りで楽しめること

そして

スリルも楽しめますし、

自分の手と足で登りますから充実感たっぷりと思っています。

山は色んな楽しみ方が有りますね!

山ってやっぱり楽しいもんです!

 

・・・・

登山・トレッキングのガイド「風」  (HPも宜しくお願いします。)
 

・・・
風」のガイドプラン ← (こちらも宜しくお願いします。)