2018・6・23 霧の谷川岳 | 高橋 丈のブログ

高橋 丈のブログ

山を登るということ、辛い時の方が多いかも知れません。
でも、頂上で交わす握手や笑顔は代えがたいものが有ります。

日帰りハイキング、夏山縦走、雪の山、
色んな山について、ここで紹介したいと思っています。

6月の中旬から

夏山を前にして歯の治療をするため、プランを控えていました。

案の定、1~2週間は歯痛との戦いの日々でした。

歯の治療はここで、一旦終了してホッとしてます。

 

そして出掛けた谷川の天神尾根は個人のガイドでした。

土曜日と言う限定的な日程のため、天気は怪しかったですが、

思い切って登って来ました。

 

昨年から登山を始めた女性のYさんは、

冬の低山ハイクや日和田山の岩トレなどに参加されています。

でも独りで谷川岳や八ヶ岳に行くのは心配という人です。

早めに登山を開始して、

雨にやられる時間を少しでも少なくする戦略でした。

 

ロープウエイに乗っている時に・・・

「このロープウエイはどちらの方角に向かって居るでしょうか?」

「南ですか~。」

早速地図を取り出して確認したり、

ロープウエイを降りたら

どっちの方角に歩き出せばいいか確認したりしました。

Yさんは単独で自宅近くの低山にハイキングに行く時、

この登山口で良いのか時々不安になると言ってました。

地図を見てコンパスで確認して、いざ登山開始です。

今日は午後3時頃から雨予想です。

サラサドウダンツツジなどの花を見ながら木道を歩いている時に・・・

「次の目標は何でしたっけ?」

地図でもう一度次の目印は避難小屋が確認し、

熊穴沢の避難小屋へ到着しました!

「小屋が有って良かったですね!」

「地図の中のこの場所に居ることは・・・

登山道は間違っていないということですよね。」

「その地図は何処で売っているのですか~?」

地図に興味をもって頂いたようです。

地図にはコースタイムや目標物など色んな登山情報が

記載されてあります。

スマホで現在地が分かるアプリを起動していましたが、

基本は覚えましょう。

 

この中の一人がYさんです。

少し緊張した感じで居ました。

 

「これからあと1時間30分の登りが有ります。小休止では

栄養補給もお願いします。」

 

ここからは尾根上のため風当りも強くなります。

鎖場や岩もあります。

そんなことをお伝えしながら登りに集中して・・・

「天狗の溜まり場」では息を整えるだけの休憩で先を急ぎました。

この頃から

周囲はガスガスの状態で風も出て来ました。

 

そして、山頂近くに成って

「丸太の階段に到着しましたので、あと5~6分です、頑張りましょう!」 

久しぶりにガンバレと言う言葉を発した気がします。

 

到着した小屋前の広場で雨具を着て

そのまま山頂を目指しました。

Yさんは3~4M後方を登っています。

下を向いて足場を確認してゆっくりと登っています。

・・・こんな時は、辛い最後の登りなんですね!

 

風と霧の何も見えない山頂は

7~8人の人達が谷川岳のトマノ耳に居ます。

その中に交じって山頂の時間を少し休憩しました。

大学の山岳部らしき皆さんは、これから縦走のようです。

 

寒さのためにすぐ下山となりました。

今朝の予報では群馬県南部ですが最高気温25度の予報です。

谷川岳の山頂はおよそ2000mですので、単純計算で12度低いと考えられましたが、気温を見ると11度でした。

そして毎秒6~7mの風により体感も更に低くなります。

長居は無用です。

 

小屋までの戻ってYさんはトイレ休憩

 

この気象では楽しいという言葉は似合いません!

私は菓子パンを手に持ち、

下山しながら食べてくださいと手渡して天神尾根を下りだしました。

 

天狗の溜まり場まで来ると風は少し内場に成り、

まだYさんは菓子パンの切れ端を手に持っています。

それを口に押し込んだYさんを見て、そのまま下山路を急ぎます。

どんな時でもエネルギー補給は欠かしてはいけませんね!

 

時折有る岩場では、

躊躇することなく足を出すYさんを見て

「日和田山の岩場に比べれば何でもないですよね!」

また・・・

「登山道の幅が広いのでジグザグに下れば

少しは傾斜を感じることも少なく思えますよ!」

そう言えば、登山開始の際、

前を歩いていた短パンに半袖姿の若い人はどうしたんだろ?

今頃は下山して温泉でもつかって居るんだろうなとYさんと話をしながら避難小屋まで到着しました。

 

小屋の中で保温ポットのお湯でコーヒーを飲んで大休止、

Yさんとホッとした会話を交わしながら残っておにぎりを食べて

出たり入ったりする皆さんを見ていました。

今日、一体何人の人がこの小屋を利用したのだろうか。

本当に登山者にとって有難い小屋です!

天神平のスキー場近くまで来て

ポツリポツリと雨が降って来ましたが、

本降りになる前に下山出来ました。

 

車に乗って引き上げる際は・・・

結構雨の降り方も強くなり、登って行ったツアー登山の皆さんや

親子で登って行った人たちは一体どうしているのかな~!

 

私はと言えば・・・

しばらく振りで山に登って、

出した足の大腿四頭筋が力強く体を持ち上げてくれるような

そんな感覚で登っていました。

半月の間、山から離れていたので筋肉が喜んでいたようです。

 

Yさんには、痛んだ筋肉の修復のため、今後1週間はタンパク質を少し多めに食べてやってください、そうすれば増強された筋肉が出来上がります! そんなこともお伝えしました。

そしたら、

Yさんは翌日家族でうなぎを食べに行くそうです!

Yさんにも今回の登山で課題が出来たことと思います。

 

「1つひとつクリアーしてください!

         ・・・何時でも相談に乗りますよ~。」

 

山はやっぱり、登って面白いものなんですよね!

登って見ないと分からないんですよね!

昨日も良い1日でした。

 

 

・・・・

登山・トレッキングのガイド「風」  (HPも宜しくお願いします。)
 

・・・
風」のガイドプラン ← (こちらも宜しくお願いします。)