岩が苦手なみな様 | 高橋 丈のブログ

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山を登るということ、辛い時の方が多いかも知れません。
でも、頂上で交わす握手や笑顔は代えがたいものが有ります。

日帰りハイキング、夏山縦走、雪の山、
色んな山について、ここで紹介したいと思っています。

私は群馬県に住んでいますので、

妙義山やその周辺の岩山へガイド仕事で良く登ります。

鎖のある岩場では・・・

Aさんは緊張した表情、

Bさんは無表情で行動

Cさんは嬉しそうな面持ちで楽しんでいる

そんな違いを見ることが有ります。

 

明らかに何かが違うのでしょう。

・子供のころ木登りが好きだった!

・もともと高い所が好き

・いつか鎖の山へ登りたかったとずっと思っていた

・木に登って落ちたことが有る

そんな環境の違いや思い入れも違うのだと思います。

 

では私は・・・?

子供の頃、木登りは好きでしたが、

最初に岩を登った頃の思い出は・・・

7~8m登った辺りで「やべ~ッ、落ちたら死ぬ!」・・・と

そんな思い出があり、ビビっていたことを思い出せます。

しかし、

4回、5回と回数を重ねているうちに・・・

「最初はあんなところでビビっていたんだ!」・・・という感じになった

ことも覚えています。

慣れだと思いますが、「高さ慣れ」と「岩慣れ」ですね。

 

その後は、鎖のある山ばかり狙って登っていた自分となり、

いつしか岩登り中心に成り、

アイスクライミングも楽しくて仕方ありませんでした。

今も同じ思いでいます。

 

昨年末に栃木県の古賀志山へ山の仕事で

ご夫婦のお二人を案内してまいりました。

最初はお二人は妙義山の石門広場で鎖トレに参加して頂きまして、

今回は約1年後に古賀志山となりました。

確実に一歩一歩ご夫婦でトレーニングを積まれているせいか、

夏の谷川岳の西黒尾根の岩場では無事に通過出来た話を

伝えて頂きました。

その前に行った時は岩場で引き返して来たそうです。

そんな経歴のある

仲の良いお二人さんで、時々羨ましい時も有ります!

 

昨年の古賀志山の時は妙義の時と違い、

岩慣れや高さ慣れが大分体になじんできた感じがありました。

 

「お二人は鎖場では安定した動きですので、

岩場で岩のトレニングしてみませんか?」

 

「はい、お願いします!」・・・と返事が帰って来ました。

そしてトレーニングの日程も決まっています。

 

鎖場の岩と岩場のゲレンデでは何が違うのかというと・・・

まず鎖は有りません。鉄梯子もありません。

足を置くステップも切ってありません。

岩の傾斜も強い岩場で、

自分で足を置く場所や手で持つ岩角を探す必要があります。

しかし、

足を置く場所を自分で決めること

手で持つ岩角を自分で探して決めることは実に楽しいです。

そうやって、登りきると・・・気分最高です!

 

そうやって

「次はこっちの岩を登って見ましょうか!」

徐々に難しくなります。

 

「あれ~ッ、手で持つ岩角が見当たらない!」

「アッ、これか~!」

「これだ!」

力を込めて体を引き上げれば・・・

達成感が目一杯となります。

 

私が岩登りを始めた頃は、

そんなことの繰り返しで楽しくて仕方ありませんでした。

車で帰る時に手の疲れから、

ハンドルが上手く持てないようなこともあったり、

指先の皮がすり減って缶コーヒーが熱く感じて、

持てない時も有りました。(本当です!)

 

そして・・・

その後に妙義山の鎖場に行っても

余裕が出来て、

安心して山を楽しむことが出来るようになりました。

冬場は低山に有るような岩場での岩トレは夏の岩稜登山のトレーニングで本当に有効であり、その岩トレは結果的には、

自分が安全に岩稜登山が出来るようになると思っています。

 

今は・・・

1日でも早く、仲の良いご夫婦のお二人に

楽しい岩登りを味わって頂きたいと思っています。

そして

夏にはお二人の目標の岩山へ登って・・・

バンザ~イ!

      ・・・と両手を広げて

      喜んで貰える日が来ると良いと思っています。

 

「岩が苦手」・・・と思っているみな様!

私も最初はビビッていたんです!

すぐ慣れますので、頑張って続けてください!

その後は、きっと岩が楽しくてたまらなくなります。

・・・・

登山・トレッキングのガイド「風」  (HPも宜しくお願いします。)
 

・・・
風」のガイドプラン  (こちらも宜しくお願いします。)