翌日は朝から雨!
晴れであれば・・・
こんな剣の姿を見ることが出来たと思いますが、
(7月11日に撮影したものです。)
辛い登りになりそうです。
身支度を整えて出発です。
いきなり長い鎖を登り、トラバースを繰り返すと、
核心部のキレットに到着します。
(7月上旬の調査時撮影)
こんな看板もありました。
濡れた鉄梯子や鎖、そして岩は
スリップ要注意です。
シッカリとロープで確保して下ります。
全員が通過すると今度は・・・
雨も強くなってきて、
雨具を装着していますので、
雨具のフードを雨粒と風がバタバタ音を立てて
当ります。
各自の声も聞こえにくい状況です。
「私の登ったルートをシッカリと見てください。
両手でつかむ岩場ですが、
鎖の無い岩場のためより緊張します。
次々に出てくるこんな岩場を無言で登り、
2時間近く格闘して
やっと岩場の陰の休憩適地に到着し
本の小しだけ休みを取りました。
このルートは富山県側に
殆んどの道が付けられているため、
雨になれば直接風雨が打ち付けて来ます。
右肩から上腕に掛けて
冷たい雨の冷気が伝わって来ます。
「寒くないですか!」
横殴りの雨の中、岩場を登ることは
難易度が上昇したように思えるほどでした。
雨用の手袋を全員が装着していますが、
身体全体の冷えは大丈夫なのか?
そうこうしている内に
北峰との分岐に到着しました。
4人全員分岐の表示板を見て一安心です。
北峰に登り、幸い山頂では風は弱まり、
しばし休憩することができる状況でした。
エネルギー補給をして本峰を目指します。
雨の中をらいちょうの親子が
道案内してくれるかのように
チョコチョコと前を歩いてました。
雪渓の上に飛び乗ったらいちょうを見送り、
山頂に居た男性の人と写真を撮り合い、
そのまま下山です。
誰一人スリップ事故など無くここまで登って来ました。
あとはザレたツヅラ折れの道を下るだけ、
冷池山荘では・・・
体の芯から温めるよう
カップ麺を食べて体調を整えて
斜面の細い道でスリップしないよう
気を使いながら下り
鉄ハシゴや鉄階段でも慎重に下り
しばし
温泉に浸かってホッとし、
今日の行動の振り返りなどしながら
温かな時間を過ごして帰路に着きました。
※鎖のある個所は鎖に頼り
雨の岩場の登り下りも何とか出来ますが、
鎖の無い岩場では気を使いました。
私達は雨の登りでしたが、
反対方向へ進んだ人たちは
雨の下りもある岩場で
さぞ苦労されたことと思います。
所 感
★雨天での古賀志山や二子山での岩トレが
実戦で役立ったトレーニングと
成ったことを全員で実感しました。
★雨手袋などの雨装備や
雨具の下の保温も考えた着衣も
3000m級の稜線では低体温症などの
予防に役立ったことと思っています。
★山小屋で食べた温かなカップ麺で
気持ちも上向きとなり、
こんな時のエネルギー補給は
やはり温かなものが良いですね。
麺類は喉も通り易かったです。
あのルートは楽しくも辛く
そして 辛くても楽しいロングルートでした。
登山・トレッキングのガイド「風」 (HPも宜しくお願いします。)
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「風」のガイドプラン (こちらも宜しくお願いします。)