先日、「岩登りを楽しむ会」の面々と妙義山・奥ノ院の鎖場を登りに行って来ました。
1年前は、「あの鎖は止めといた方が良い、ヤバい!」
そんな想いで・・・
・登らずに引き返してきた人、
・あそこは1人では怖くて登りたいけれど登ったことが無い
・登山を始めてまだ3年目
1年前にはそんなことを思って退散した面々でした。
ロープワーク、岩登り、懸垂、確保など
月1回みんなで集まってアレやコッレヤと楽しみながらトレーニングを積んで来ました。
そして資機材も一つひとつ揃えてパッと見るとクラーマ―集団のように見えます。
そして今回は、1年前に登れなかった奥ノ院の鎖場へ向かいました。
奥ノ院の鎖場に着いて、口から出た最初の言葉は・・・
「あれーッ、こんな感じだったかな~、もっと垂直だったと思ったけれど!」
「ロープなくても全然大丈夫に見えるよ!」
私達はヘルメットやハーネス、そしてロープも持参しています。
「一応、ロープは安全のために使いましょう!」
そんなことで自己確保を取り、ロープの結索はお互いが確認し合い、
指さし確認して・・・ 「よし!」。
奥ノ院の岩と鎖の登りが始まりましたが、どんどん登って行きます。
私は隣で登ります。
そうやって、次の人、次の人と全員が順調に登ることが出来ました。
途中、確保なしの単独の人がやって来ましたので、道を譲りました。
「あの人を見ているこっちが怖いですね~!」
「あれで落ちれば大けが。」・「安全第一ですね!」
そして次の鎖は右側に落ちて振られると谷底の場所です。
安全に鎖の中間部に振られ止めなど設置して登り・・・
「今、自己確保の場所を探しているので、ちょっと待って!」との声掛けです。
私は・・・
「そんなダラダラ長い言葉は確保する人が誤解を招くし、トラブルの元。」
「確保が出来たら、どうぞの一言で済みますよ。」
そんな言葉も言いました。
そうやって全員が知らないエリアの山を登っています。
今回は1年前に感じた奥ノ院の鎖を突破するという目的で来ました。
既に目標は終了しています。
あとはすぐ先の見晴しまでです。
焦る気持ちで歩行速度も上がり、前を歩く人の足しか見ていない状況で・・・
「ちょっと待って!」
「ここは、何でもないような段差だけど・・・失敗して落ちればそのまま谷底です。」
と谷を指さすと、木の根っこを持つ手も力が入っているようです。
そして時間を掛けて色んな事を確認しながら登って来ました~!
「やった~!」
(全員赤のジャケットで揃えた訳ではありません。偶然です。)
見事行程の半分を終了しました。
比較的安全な所で、ゆっくりと休憩し、下山開始します。
誰もがロープを使用しなくても降りられる鎖の岩場でしたが、
懸垂で下ります。
振られ予防に片方の手は鎖を握っての懸垂でした。
「支点よし!」・「結索良し!」・・・ロープを投げます。
「自己確保よし、」・「セットよし!」・「セルフ解除」・「降りま~す!」
周囲の人も、降りる人の一つひとつの動作を一緒になって点検しています。
そして
全員が次の奥ノ院の鎖を下りて、神社を回り、道の駅まで下って来ました。
時間は掛りましたが、あっという間でした。
山を見上げて
こんな感じで、味わい深いソフトクリーム
私はドリンクでしたが、さぞ美味しかったことと思います。
みんな一つひとつ安全確認をして、
装備品をフルに活用して目的を終了することが出来ました。
ヤッタね!
此処はクライミングルートではありません。
登山道です。
しかし登山道でもこんな形で登れば、
少しでも危険を排除し、楽しく山を登ることが出来ます。
参加した誰一人怪我や事故に遭って欲しくないです。
夏の北アルプス縦走や難路などで、きっと役立つことが有ると思います。
頑張ってください。
応援していますヨ!
昨年4月からヒョンなことで始まった「岩登りを楽しむ会」は一旦終了します。
そして今年度から新生「岩登りを楽しむ会」を始めることとなりました。
小さなゲレンデでの岩登りの初歩をトレーニングするだけで、
危険な鎖場も楽しむことが出来ます。
・一般的な日帰り登山で危険個所の通過
・鎖やヤセ尾根などが有る難路のコース
・日帰りで登れる沢登り
・地図とコンパスを活用して山を登る、地図読み登山
・登山地図に載っていない尾根や沢を登って地形を読む
・山小屋やロープウエイをフル活用し、地図とコンパスでトレースを引く雪山
そんなことをテーマに計画したいと思っています。
いろんな知識や技術を覚えると・・・山がもっと面白くなります。
営業活動になってしまいましたが、
新生「岩登りを楽しむ会」のブログもアップしたいと思います。
また宜しくお願いします。