2017・4上旬   秩父・二子山 | 高橋 丈のブログ

高橋 丈のブログ

山を登るということ、辛い時の方が多いかも知れません。
でも、頂上で交わす握手や笑顔は代えがたいものが有ります。

日帰りハイキング、夏山縦走、雪の山、
色んな山について、ここで紹介したいと思っています。

今月の2日と4日、二子山に登って来ました。
二子山というと・・・東岳の弓状バットレスや西岳の中央稜などが有名ですが、
最近では・・・
「クレージーマウンテン」とか「狂気の岩稜」などと表現された
登山ブログも見受けられます。
そんな殺人的な山でも、
夏の岩稜系登山のトレーニングにはもってこいの山と思っています。
私達は・・・
今年1月・2月は妙義山大の字コースでロープと鎖トレ
2月・3月は栃木県の古賀志山で第2ステップ
そして4月は二子山を計画し、
夏の岩稜系登山のステップアップ編ということで今回登って来ました。

4月2日は雪が結構あり、滑りやすく気を使うところが多く、
逆に考えると、充実した岩トレ登山と成りました。
4月4日は日影部分で残雪が有る状況でした。

(標高は低くても、ピリッ辛い二子山です。)


西岳は・・・
上級コースというのが有り、
鎖がすべて取り外されたルートです。
しかし、立ち木が有り、
手で持つ岩角(ホールド)も足を置く岩角のスタンスも十分あり、
岩慣れ、高さ慣れするためには丁度良い山です。

そして何より、
「私はあの二子山でトレーニングを積んで来たんだ。」という意識が育つと、
「だから、私はこれしきの鎖場なんてヘッチャラだ。」
そんな気持ちに成って本チャンの槍ヶ岳や剣岳の鎖場などで、
気持ちをシッカリと維持できることへ繋がると思います。
そっちの効果も大きいのかも知れません。大切なのかも知れません。
そうなったら、今回の岩トレの効果は十分といえますね。

誰でも、登ったことが無い、知らない山へ登る時は、
何らかの不安があります。
参加した皆さんの登ったことが無い、登りたい山への不安は・・・
色んな岩トレを何回も実施してもすべて拭い取れるものではありません。
その様な心中は十分に理解しているつもりです。
しかし、トレーニングを積めば・・・
「アレッ、もう山頂ですか!」「なんだ、思ったより簡単でした!」
そうなること間違いありません。
更に安全登山へと繋がります。


私がいつもお伝えする言葉は同じようで・・・
足を置く場所を決めてから足を動かす。
右手を動かす時は両足と左手は安定した状態でいること。
そんなことの繰り返しでした。

チョッとスリルある個所を登られた皆さんは、
二子山の山頂が見えた時は・・・目頭が熱くなってくる思いだったと思います。

手でホールドを探していた皆さんの眼差しは、
怖い気持ちを意識して殺し、自分をコントロールしていることが
十分伺えました。

いや~、
いいですね~、
目標の山があって、
それに一歩一歩近づいて行く段階、
(私も応援したくなります。そして一緒に山頂へ登ることが、
                       私の目標にもなります。)

今頃、帰宅して色んな事を思い出していることと思います。
また岩山の怖い夢見るかも知れません。
それもステップアップの一歩でしょうかね。

皆さん、お疲れさまでした~!

駅でお別れした際の皆さんは・・・
朝合流した時の表情とは確かに違ってました。

また頑張りましょう!


(2峰と3峰の間のコルまで下り、自分が登った山の姿を見てもらいたくて、
             ここまで足を伸ばしました。・・・格好いい山ですね!)




ps
今回、特定の人へのブログ内容となってしまいましたが、
今年の目標の山へ向かっている人への応援ブログと捉えて頂くと有り難いです。

※一般ルートの下山は、湿った泥で滑るため、軽アイゼンを使用しました。


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登山・トレッキングのガイド「風」  (HPも宜しくお願いします。)

・・・
風」のガイドプラン  (こちらも宜しくお願いします。)