2017・3・11   谷川・西黒尾根 アイゼンワークと雪洞 | 高橋 丈のブログ

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山を登るということ、辛い時の方が多いかも知れません。
でも、頂上で交わす握手や笑顔は代えがたいものが有ります。

日帰りハイキング、夏山縦走、雪の山、
色んな山について、ここで紹介したいと思っています。

あの日は、群馬県が高気圧にすっぽり覆われた最高の天気と予想してました。

指導センターを越えて、南斜面の深い雪の中を登り、
尾根の北側へ回り込みます。

陽射しの強い南斜面、ここから冷たい風が吹く北斜面に入って行きます。
上部から小さい雪崩の形跡の個所を通過しました。
雪崩れの通過方法など一言二言、そしてもう一言お伝えしました。
雪崩れビーコンは一応全員が装着してますが、
それほど雪崩危険の強い箇所を通ることも無いので安心です。
この先が一番危険でしたね。


そして冷たい風が吹く斜面へ到着です。
何やら言ってますが、他の人はフードを被って寒そうですね!

ピッケルやアイゼンワークですが、予想の通り 雪は結構締まっています。
いい感じです。

ロープを張って転落防止をしました。
下は湯檜曽川へ続いてますから、落ちたら大変です。

見えませんが、
ピッケルがシッカリと雪に刺さってます。安心ですね!


全員が登ったり下りたり、何となくわかって頂けたでしょうか。


左足首が様になってます。  良かった感じがします。
自然にこのスタイルに成るんですよね!


その後移動して・・・

寒いので顔も出したくないような状況でした。

暫く登って、雪洞の掘れるような個所へ到着しました。

結構時間が掛りますので、交代でエッサエッサやらないと完成しません。


1人で退避する穴も掘ってみました。
これでシートをかぶせて、風をしのいで、
おしりの下に、雪の冷えなど感じないような、言わば座布団を敷いて
一夜をしのぎます。
こんな穴で過ごすと、
辛くて長い夜になりますね。


空腹は・・・みんなから差し出されたお菓子を頂いて、
何とか完成近くなりました。

これから天上の仕上げをしなければなりません。
そして外にも周辺に赤旗を立てて目印も設置・・・あと1時間は掛りそうです。
シートで軽く出口をふさいで、昼食をこの中で食べると、
コンロの暖かさが伝わって外とは大違いです。

外へは出たくなくなってしまします。

外へ出ると日も傾き、相変わらず冷たい風が吹いてます。
アイゼンを巧みに使って降りる人
アイゼンとピッケルを使って降りる人
色々ですが、朝着た時よりは確実にみなさん上手くなってます。


帰りに・・・
結構急な雪の斜面が有りました。

「登ってください!」
「無理でしょ!」

でも、一歩一歩登れば、難なく登れてしまいました。


「登れたじゃないですか~!」
「出来ますね~!」
             ・・・(^O^)/~


「これから雪の斜面を見ると、きっと登りたくなりますよ!」

皆さんは笑っているのか、感心しているのか分かりませんが、
言いたいことはお伝えしてつもりでした。

やっぱり、雪トレは斜面が締まった雪面、
そして傾斜もやや強いくらいの場所が良いと思いますね。


1日寒い中、お疲れ様でした!