山頂は風も殆んど無く、展望も素晴らしく、
山頂で写真を撮ったりして、1時間位のんびりしていました。
嬉しいひと時を堪能です。
そうこうしていると、
山頂で一緒になった女性の皆さんは・・・
先程の表情も少し曇り気味
下山に少し不安があるようでした。
山頂直下の雪の斜面を見たりしてます。
「こっちから下るのでしょうかね。」
ロープを持参していた私は確保して、
雪の斜面を下山スタイル、ダカーポジションをお伝えして、
全員が無事に下りることが出来ました。
登りよりも下りが難しいことは一般的ですが、
眼下に真っ白な谷底が見えていたので
不安が一層大きなものになったことと思います。
昨日の11日、谷川岳の西黒尾根にてアイゼン歩行と雪洞作成で、
雪面に着けた深さ約30㎝のトレースも1時間ほどで、
かすかに残る程度となっていました。
私は雪山に登る時は、いつも赤テープ持参で山に入ってます。
危なそうな時は・・・
木の枝等に縛り付けて下山の目印にするためです。
(紙テープなら時間と共に溶けてなくなります。)
谷川岳の天神尾根には地元山岳会が登山者の退路を確保するために
赤旗を設置しています。
下山する時のことを考えた実践的な戦略の一つですね。
また昔の悲しい話ですが、
楢山節考(ならやまぶしこう)というのがあり、
その中で母親が下山する息子のために
木の枝を「ピシッ、 ピシッ」と折ったという映画を見たことが有ります。
これも赤テープや赤旗と同じ様に退路を確保する手段とですね。
山では色んなものを活用して、道なき雪山や藪山も
楽しく、そして少しだけスリリングで良い鴨居知れません。
きっと楽しいと思います。