取り付けないまま帰って来たので、再挑戦です。
夜、登山口周辺にテント泊、標高も低いしこれで良いだろうと思ってシュラフに入り込みましたが、夜半から冷えを感じ、我慢して朝を迎えました。
駐車場には東京・埼玉・神奈川などの県外ナンバーの車が沢山!
1時間半の登りを終え、到着すると既に目標の氷柱は先客あり、
隣のエリアへ移動、1本が空いてました。
(先月の写真です。)
前回私達が登った氷は、やはり先客が居ました。
今回はこの氷柱を登ります。
通称・エープリルフール右とい言われています。
高さ約30m、中間部は80度を超える約10の氷柱が形成されています、
その上にも7~8mの氷柱があります。
準備を終えたSMさんに・・・「どうする、登る?」
「はい。」
SMさんは慎重に慎重に登って行きます。
中間部では、傾斜の少し甘い、いわば氷の弱点部を登って行きます。
一歩一歩、一手一手確実に登って行きます。
アイゼンを氷に蹴りこんで、大きな氷も落ちて来ます。
「ラク~!」
腕が疲れて来たのかも知れません。
そこから上は7~8mの傾斜のきついところを登らないといけません。
私は何も言いません。
SMさんが、自分の思った通りに登るためです。
「氷が剥がれそう~」 とか 「カラビナが・・・。」 ・・・
何かつぶやいてます。
岩などを登っている時は、余計なことは言わない男ですが、
結構緊張しているのだと思います。
もしかして・・・
落ちるかも知れない!
2mくらい登りましたが、一旦下って来て再度小休止をしてます。
思いっきりが付かないのでしょう。
暫く無言で休んでます。
残りの7~8mの氷柱を見上げたりしてます。
「行きま~す!」
氷にピッケルを打ち込んで、抜いて、たま打ち込んで、
そしたら・・・
2m程登って力尽きて落ちました。
そのまま下に降りて来ました。
昼食休憩をしている最中、SMさんは黙って
自分のアイゼンを見たり、
自分のピッケルを見たりしてました。
暖かいコーヒーとパンを食べて
今度は私が登る番です。
なるべく正面の氷柱部を登るように心掛けました。
SMさんが休憩した個所でわたしも休憩です。
そして、そこから先は私も本気モードになって
思いっきりアイゼンを蹴りこんだりして登り、
滝の上に着いた時は大きなため息、深呼吸を2~3回繰り返すほどです。
ここの氷はずっと日影であり、
氷結状態も固く、バリンと割れやすいものです。
結構強くピッケルを打ち込まないと跳ね返されてしまいます。
自分も岩トレをもっとしないといけないなと思いました。
毎週、岩トレしたいです。
このような氷を登るにも綺麗に格好よく登りたいですネ。
クライミングの美学を追及するような、
そんな登りがしたいものです。
色々と思いは深くなるものです。
SMさんも最近はジムへ通っているとのことです。
周囲の人が見取れるような、華麗な登りを披露して欲しいものです。
日帰りで楽しめる群馬のアイスクライミングでした。
登山・トレッキングのガイド「風」 (HPも宜しくお願いします。)
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