申し込まれたみな様へ赤城山への変更の連絡をしての登山でした。
駐車場から見る黒檜山は樹氷で白くなっています。
アイゼン・手袋などの準備を済ませてイザ出発です。
登山口は積雪無し、でも徐々に登って行くと少しずつ積雪は増して来ます。
登りはアイゼンを使用しないで登ります。
雪の上を歩いて頂き、アイゼン無の雪道の感触を掴んでもらいます。
手先の冷たさや汗の出方、
体調など確認しながら小休止地点までゆっくりと登って来ました。
登り始めのスピードは大切ですね!
鉄の階段もクリアーして・・・
難なく到着です。
登りながら話して居た筑波山も見えています。
その下のピークは桐生の名峰、鳴神山ですね!
衣類の調整などして行動開始です。
落葉の木々は白い雪を纏っていい感じです。
今年の6月に登られたみな様です。
丁度半年後・・・
黒檜山のミニ縦走の雰囲気はまったく違うものとなっています。
雪の山は登らないと決めていたみな様、
このような雪山ハイクを味わって頂き、
遭難、雪崩そんな恐ろしい雰囲気は一切感じない雪の山を
思いっきり感じて頂いているようでした。
「きれい!」 「着て良かった~。」
その様な言葉の連続でした。
一歩一歩アイゼン無で登って来ました。
そして階段を登れば駒ヶ岳です。
展望を楽しんだ後・・・
ここからオオダルミまでは下りです。
此処でアイゼンを着用します。
「足の下の6本の爪がどのように雪面に作用しているか、
つま先と踵には爪が無いこと、
そんなことを考えて下ってください。」
こわごわと傾斜を下って、
ザクッ、ザクッっと雪面を捉えるアイゼンの音、
まさに雪山ハイクの音です。
立木があれば掴んで、ストックでバランスを取って下ります。
少し下っては樹氷を見て、
そんな繰り返しでオオダルミまで下って来ました。
時刻は12時です。
テントを張る良い場所がありません。
こう少し積雪があると何処でも張れるのですが・・・。
もう少し登りましょう!
そしてテントを張れる良い場所があり、
「こっちを持ってください。」
「これがこの中に・・・。」・・・という具合です。
パッとテントを張りまして、
全員が中へ入り、
自分の居場所を確保して、
鍋が主役です。
煮込みうどんとべってら漬け、そして卵焼きも出て来ました。
火を付ければテントの中はグッと暖かくなり、
外が雪景色とは思えないくらいです。
おしりの下には雨具が座布団、
煮えるにしたがって、着衣を1枚脱いで丁度いい感じです。
刻んだ野菜を投入しると・・・
「高橋さんは・・・
お母さん役もするんですね~!」
「そうです、
お客様に、これからの道のり、
十分な栄養をとって貰って
登山を楽しんでもらうのもガイドの仕事で~す。」
「はい、出来上がり!」
「食べ過ぎました!」
最後は・・・
みんなで残ったものの役割分担で食べました。
「横になりたい。」 「これからまた登るんですね~!」
あっと言う間の1時間が過ぎました。
雪の積もった急登の階段をまた登ること、
なんのその!
毛糸の帽子を耳まで被って寒さ対策です。
こんな景色は何とも言えませんね!
もう少し晴れてくれるといいのですが・・・。
山頂へ到着しました。
山頂にまだ5人ほどの登山者さんが残っていました。
そのグループと交代で、記念写真です。
「有難うございました!」
そしたら見る見るうちに明るくなり、真っさおな青空となりました。
「あっちも、こっちも! さっきまで曇っていたのが・・・。」
「きれい!」
「こんなの初めて~!」
「来て良かった~!」
こんな言葉の連続でした。
私も嬉しくなってカシャリ、カシャリとカメラを向けます。
魅力ある赤城山の樹氷を何枚もカメラに収めました。
何処をどう切り取ったらいいのか分からないくらいです。
寒さなんて 何処かへ飛んで行ってしまってます。
これですね!
山の楽しさは・・・。
しばし、自然が見せてくれるスライドショーに見入っていました。
良かった~!
皆さんがあんなに喜んでくれています。
雪の山で・・・
テントの中の温かな煮込みうどんも嬉しいものですが、
この景色には何の抵抗も無く完敗です!
下山はアイゼンを上手く活用してザクザク帰って来ました。
今日は1日有り難い富士山も姿を見せてくれていました。
無事に下山しました。
「チョッとそこで、
そのままじっとしてください・・・写真撮ります。」
女性の皆さんは赤や黄色、緑でカラフルで華やかですね!
下山すると・・・
大沼に陽は沈みかけていました。
今日は本当に良かったです。
初めての雪の山に登られて皆さんは
朝4時半に起きて電車に乗って群馬まで来られました。
ガイドが居るから安心?
でも雪山だよ!
遭難・凍傷・・・・と不安な気持ちを隠せないまま、
電車の窓から赤城山を眺めていたことでしょう!
昼食時の暖かいテント
雪い化粧の登山道
樹氷と紺碧の青空
6本爪アイゼン
富士山
駅でお別れした皆様の後ろ姿は・・・
楽しかった遠足から帰る子供のように・・・
テンポ良く階段を登って行かれました。
私もいい1日となりました。
山っていいですね~!
参考・・・
駒ヶ岳登山口~登山開始 ・・・10時23分
着替えなどの、小休止2回
昼食50分
山頂タイム・・・15分
黒檜山登山口へ下山・・・15時40分
ゆっくり登って、十分休憩しての今回のコースタイムでした。