2016・12・17   赤城山(雪山ハイク) | 高橋 丈のブログ

高橋 丈のブログ

山を登るということ、辛い時の方が多いかも知れません。
でも、頂上で交わす握手や笑顔は代えがたいものが有ります。

日帰りハイキング、夏山縦走、雪の山、
色んな山について、ここで紹介したいと思っています。

当初予定していた榛名山へ前日に偵察に行きましたが、積雪無し、参った参った!

申し込まれたみな様へ赤城山への変更の連絡をしての登山でした。

駐車場から見る黒檜山は樹氷で白くなっています。
アイゼン・手袋などの準備を済ませてイザ出発です。

登山口は積雪無し、でも徐々に登って行くと少しずつ積雪は増して来ます。
登りはアイゼンを使用しないで登ります。
雪の上を歩いて頂き、アイゼン無の雪道の感触を掴んでもらいます。
手先の冷たさや汗の出方、
体調など確認しながら小休止地点までゆっくりと登って来ました。
登り始めのスピードは大切ですね!
鉄の階段もクリアーして・・・
難なく到着です。

登りながら話して居た筑波山も見えています。
その下のピークは桐生の名峰、鳴神山ですね!


衣類の調整などして行動開始です。

落葉の木々は白い雪を纏っていい感じです。
今年の6月に登られたみな様です。
丁度半年後・・・
黒檜山のミニ縦走の雰囲気はまったく違うものとなっています。


雪の山は登らないと決めていたみな様、
このような雪山ハイクを味わって頂き、
遭難、雪崩そんな恐ろしい雰囲気は一切感じない雪の山を
思いっきり感じて頂いているようでした。



「きれい!」  「着て良かった~。」 
その様な言葉の連続でした。

一歩一歩アイゼン無で登って来ました。

そして階段を登れば駒ヶ岳です。

展望を楽しんだ後・・・


ここからオオダルミまでは下りです。
此処でアイゼンを着用します。

「足の下の6本の爪がどのように雪面に作用しているか、
つま先と踵には爪が無いこと、
そんなことを考えて下ってください。」

こわごわと傾斜を下って、
ザクッ、ザクッっと雪面を捉えるアイゼンの音、
まさに雪山ハイクの音です。

立木があれば掴んで、ストックでバランスを取って下ります。


少し下っては樹氷を見て、
そんな繰り返しでオオダルミまで下って来ました。
時刻は12時です。
テントを張る良い場所がありません。
こう少し積雪があると何処でも張れるのですが・・・。
もう少し登りましょう!


そしてテントを張れる良い場所があり、
「こっちを持ってください。」
「これがこの中に・・・。」・・・という具合です。

パッとテントを張りまして、
全員が中へ入り、
自分の居場所を確保して、
鍋が主役です。

煮込みうどんとべってら漬け、そして卵焼きも出て来ました。
火を付ければテントの中はグッと暖かくなり、
外が雪景色とは思えないくらいです。
おしりの下には雨具が座布団、
煮えるにしたがって、着衣を1枚脱いで丁度いい感じです。
刻んだ野菜を投入しると・・・
「高橋さんは・・・
お母さん役もするんですね~!」

「そうです、
お客様に、これからの道のり、
十分な栄養をとって貰って
登山を楽しんでもらうのもガイドの仕事で~す。」

「はい、出来上がり!」

「食べ過ぎました!」

最後は・・・
みんなで残ったものの役割分担で食べました。
「横になりたい。」  「これからまた登るんですね~!」

あっと言う間の1時間が過ぎました。


雪の積もった急登の階段をまた登ること、
なんのその!
毛糸の帽子を耳まで被って寒さ対策です。




こんな景色は何とも言えませんね!
もう少し晴れてくれるといいのですが・・・。


山頂へ到着しました。

山頂にまだ5人ほどの登山者さんが残っていました。
そのグループと交代で、記念写真です。
「有難うございました!」


そしたら見る見るうちに明るくなり、真っさおな青空となりました。

「あっちも、こっちも! さっきまで曇っていたのが・・・。」

「きれい!」  
「こんなの初めて~!」
「来て良かった~!」

こんな言葉の連続でした。
私も嬉しくなってカシャリ、カシャリとカメラを向けます。
魅力ある赤城山の樹氷を何枚もカメラに収めました。
何処をどう切り取ったらいいのか分からないくらいです。

寒さなんて 何処かへ飛んで行ってしまってます。
これですね!
山の楽しさは・・・。

しばし、自然が見せてくれるスライドショーに見入っていました。
良かった~!
皆さんがあんなに喜んでくれています。



雪の山で・・・
テントの中の温かな煮込みうどんも嬉しいものですが、
この景色には何の抵抗も無く完敗です!



下山はアイゼンを上手く活用してザクザク帰って来ました。



今日は1日有り難い富士山も姿を見せてくれていました。



無事に下山しました。


「チョッとそこで、
そのままじっとしてください・・・写真撮ります。」


女性の皆さんは赤や黄色、緑でカラフルで華やかですね!



下山すると・・・
大沼に陽は沈みかけていました。


今日は本当に良かったです。
初めての雪の山に登られて皆さんは
朝4時半に起きて電車に乗って群馬まで来られました。

ガイドが居るから安心?
でも雪山だよ!
遭難・凍傷・・・・と不安な気持ちを隠せないまま、
電車の窓から赤城山を眺めていたことでしょう!

昼食時の暖かいテント
雪い化粧の登山道
樹氷と紺碧の青空
6本爪アイゼン
富士山


駅でお別れした皆様の後ろ姿は・・・
楽しかった遠足から帰る子供のように・・・
テンポ良く階段を登って行かれました。

私もいい1日となりました。


山っていいですね~!



参考・・・
駒ヶ岳登山口~登山開始 ・・・10時23分
着替えなどの、小休止2回
昼食50分
山頂タイム・・・15分
黒檜山登山口へ下山・・・15時40分

ゆっくり登って、十分休憩しての今回のコースタイムでした。