黒檜山登山口から登り、
途中から参加者の1人であるHさんが大変そうに登る姿が見えました。
まだ1時間も立っていないのにどうしたことでしょう。
頑張って登ってもらい、中間地点より少し上にある休憩適地にて
昼食タイムとしました。
食欲がないとのことも話されてました。
お稲荷さんを2個食べた様子でした。
それからの登りも小さな一歩の繰り返しで呼吸も荒い状態です。
やっとの思いで山頂へ到着出来ました。
その後は皆さんと一緒になって駒ヶ岳へ足を進め、楽しい登山となりました。
後日、Hさんは・・・
「私は登山に向いてないのかも知れない。」と連絡があり、
話す時の気持ちはどん底の感じでした。
私は以前から登山の日は・・・
朝食もしっかり取り、
登山開始前30~40分前におにぎり1個は食べてもらうように薦めています。
登山のエネルギーは炭水化物です。
ごはん、パン等ですね。
Hさんは朝食を6時にトースト2枚とコーヒーで済ませたそうです。
そして車を下りて駐車場で調理パン1個食べたとのことです。
あの日の登山開始は10時40分でした。
黒檜山は直線距離約700M、高低差約500Mの急登であり、
大きな石ころだらけの道です。
「なるうほど~! シャリバテですね。」
朝6時に食パン2枚だとすると約350キロカロリー。
(急登であれば1時間400キロカロリーは消費します。)
その後、4時間半も経ってますので、完全に空腹の状態で、登山を開始したとなります。
駐車場で調理パンを食べても、30~40分以上経たないと、
消化、吸収してパンがエネルギーに変わりません。
Hさんは空腹の状態で少なくとも30~40分は急登を登ったこととなります。
私は良くツアー登山でお客様へ伝えます。
「朝ごはんを食べた時間から3時間以上たっている場合、
おにぎりやパンなどを今食べてください。空腹と同じ状態で登山開始となると辛い登山となります。30~40分経つと炭水化物はエネルギーへと変わります。登山開始までまだバスで40分は掛ります。今食べると登山開始頃はエネルギーに変わっている頃です。」
そんな話を良くします。
あの日、私達は12時に昼食としました。
Hさんにとって調理パンがエネルギーに変わり、元気がが出る頃だったと思いますが、
その前に体調がガタガタの状態となってしまっていたのですね。
食欲も登る力も消耗しきってしまったのです。
70歳のHさんにとって辛い時間となってしまいました。
私の場合黒檜山の仕事の時は6時半頃、朝食ご飯どんぶりで食べます。
そしておにぎりを高崎駅でお客様を待っている時に、また食べます。
エネルギーを補給後約1時間で登山開始となり、いつも元気に山を登っています。
Hさんが登山開始から、少なくとも30~40分前に調理パンを食べていれば、
元気に登ることが出来たのかも知れません。
その検証をHさんと近いうちに、同じ黒檜山で実施予定です。
検証結果が出ましたら、またアップします。