11月7日は妙義の沢へ出掛ける予定でした。
しかし、私の体調が少々風邪気味で、水に濡れたくないとの思いから、
急遽丁須の頭へと変更してもらっての登山となりました。
国民宿舎「裏妙義」駐車場に駐車して登山開始です。
丁須の頭周辺は岩と鎖の世界です。
安全策を取ってヘルメットやハーネス類持参で、日帰り登山の軽いザックの中も少々窮屈な程です。
籠り沢沿いの道を40分ほど歩くと木戸壁が見えて来ます。
この壁の向こう側を今年の4月に登りましたが、今日は曇りのち雨の天気予報のためか登っている人は居ないようです。
さらに登ると、こんな完璧な炭焼き釜が有ります。
中を覗くと4~5人が入れるほどの大きさです。
岩の穴などがが緊急避難的に使われることもありますが、この炭焼き釜も使用可能でしょう。
少々中が暗いのが難点です。
また、ここまで完璧に残っていると保存したい気持ちに成りますね。
「妙義山で炭焼き体験募集!」
いい感じじゃないですか~。
ネ!
段々と稜線が近くなってきた頃、周辺は紅葉真っ盛りです。
曇りでなければ、陽に照らされてもっと綺麗だと思います。
残念!
いよいよ、鎖が出て来ました。
最初の鎖は難なく通過、この場所でハーネスとヘルメットを着用です。
身支度を整えて、いざと意気込んで鎖場へ向かいます。
先程。先行者の2人が登っていましたが、
装備を身を着けていたら、姿が見えなくなってました。
傾斜はそれほど強くないので、そのまま登って行きます。
長さは凡そ20m位だと思います。
足場を確認して一歩一歩登ります。
落ちたらここでも怪我間違いないです。
次は斜面に着いたトラバース(横移動)の鎖です。
「足がスリップしても大丈夫の様に・・・
鎖から手を離さないようにしましょう。」
「了解しました~。」
落ち葉が沢山あるので、足でどけたりしながら通過してきました。
おやおや!
なんだか大きな岩です。
あれは周囲を巻いて通過でしょう。
案の条 右へ道はついてます。
左も鎖が有りますが、私達は右方向へ・・・
右へと通過すると、頭の上にでっかい、高い丁須岩が有りました。
先程の2名の方々は既に上に登ってます。
此処にザックをデポして、身軽になって登ることにしました。
ロープを繋いで順番に登ります。
仲間の表情も少しばかり強面!
「どうぞ~」
「了解です。」
ゆっくりと一歩一歩足場を確かめるように登って来ました。
高くて狭い岩の肩の部分です。
転落しないように、自己確保を鎖の鉄柱に掛けます。
これで安心!
先程先行者の2人が居た場所へ到着しました。
5人揃って、下を覗くと中々の急斜面で15mは有ります。
此処からが核心部です。
10位あります。
ややオーバーハング気味です。
私が最初に登って・・・
鎖と岩角を掴んで登ります。
太い鎖です。
最初の3m位は少々体を降り出す様な登りでした。
「オーケーです。」
・・・5人が岩の上に登ったら、重さで岩が崩壊しないか。
・・・するわけない!
ひとり事です。
みんなで岩のの頭へ登って来ました。
高度感抜群です!
MKさんは、何を思っていたのでしょうか・・・。
曇り空でしたので、少々展望は物足りませんが・・・
高さは十分の岩の上・・・
5分ほどで下山開始です。
ロープに頼って1人ひとり安全を確認しながら降ります。
岩の肩の部分まで下りて、烏帽子岩を一枚撮りました。(中央左のおにぎりの形)
カシャリ!
今回は時間の関係から此処で引き上げです。
「・・・明日の妙義は雨かな~・・・。」 ・ 「何とかこのままの天気で居てくれ・・・」
明日のガイド仕事のことを、ふと思い出しました。
肩の部分に下りて下を見ると、
傾斜が緩く感じます。
皆さんも岩慣れでしょう。
ロープ無でスイスイと下りてゆきました。
岩慣れ鎖慣れは大切ですね。
「私は丁須岩を登った。」
その経験で・・・鎖場などで自信がつきます。
登山道へ下りた5人は・・・
温かいコーヒーやパンなど食べて小休止です。
「私、こんなスタイルの山が合ってるかも・・・。」
うㇴッ・・・
「こんな山も面白いね。」
またも・・・
そうか・・・
「そしたら、妙義山を楽しむ会でも作りますかね!」
「それ、いいですね~!」
「やりますか!」
そんな会話をして下山してきました。
今年の冬はみんなと妙義山を色々登るのもいいかも。
岩と鎖の妙義山も・・・
ロープ確保で登れば安全です。
だんだんと、今年の冬も面白くなって来た気がします。
西上州にはこんな鎖の山が沢山あります。
1つひとつ丁寧に登って実力付けて・・・
来年はみんなで槍ヶ岳でしょうか。
いや~
こんなこと考えていると
寒い冬でも・・・
題して・・・ 「 冬は岩と鎖の西上州 」
面白くなってきました~!
山って面白いですね~
PS・・・
さみしい情報です。
登山の皆さんから長年親しまれてきた、国民宿舎裏妙義は、28年3月末日にて閉館とのことです。
何度も宿泊でお世話に成った訳ではありませんが・・・
いつも駐車場を利用させて頂き有難うございました。
3月までに此処でまた、温泉と山で合宿などしたいものです。