合戦尾根の登りで熱くなった身体も、あっと言う間に冷やされるような夕方でした。
展望の効かないテラスで、西の空に繰り広げられる黄昏を待つ人たち
裏切られた期待は天まで届いたように、少しずつ変わり始めて来ました。
オレンジ色の雲の合間から青空が広がり始め、2色の空と変わってきました。
その時左を見ると・・・
天空の中に見覚えのある槍の穂先が浮かび上がり・・・スーッと消えて
これから始まる物語の幕開けのようでした。
思わず駆け寄ってみると・・・
今度は西の空で幕開けです・・・
月と雲と空が動き始めました。
空は一気に明るさが増し色が濃くなってきました。
赤い空の下に鷲場と水晶岳は・・・
「これが俺たちの本当の姿だ!」
・・・と誇らしげにしているようでした。
全くの脱帽です。
そして今度は天井沢の上空で大舞台が始まりました。
あっけにとられて・・・
常念山脈と雲海の出番がやって来ました。
ただ あっけにとられて・・・
こんなに忙しくて
これほど目まぐるしく 美しい夕刻は初めてでした。
2015・9・19 ・・・燕山荘の裏庭にて