山では色んなことが起きます。
小さいこと、思いがけないこと、などなどですが・・・
先日、テントを張っている時のことです。
テントのポールをテント本体に取り付けているさなか・・・
1本目を取り付け終わって、さて2本目だ、と思ってポールを取ろうとしたら、何とポールが何処にも見当たりません。
あれ?
そうか!
ポールが流れたか?
どこだ?
普段折りたたんであるポールを伸ばした状態で雪の上に置いておいたので、金属の丸いポールは・・・・
スルスルスル~・・・と雪の斜面を流れてい行ったのか?
辺りを見回しましたが、有りません。
どこだ? 何処だ? ドコダ? 大変だ~ ガ~ン!
これだ!
AOさんが白い雪の斜面に1本の線を見つけました。
うす~い雪の線を辿ると・・・
10m位下のブナの大木の根元に有りました。 ふ~っ 助かった~。
平坦だと思っていても、幾分傾斜があったため、金属の丸いポールは滑って雪面を流れて行ったのですね。危うく敗退して下山するところでした。
ガイド仕事で・・・
風で手袋を飛ばされないように胸のジャケットの内側へ仕舞う癖をつけてください。
なんていつもお客様へ話していましたが、ポールの件は初めての経験でした。
テントを張る時、ポールを出したら、伸ばさずに置きましょう。
・・・・でも本当にブナの大木に助けられました。