四阿山へ(日本/群馬100名山)  2014/2/13 | 高橋 丈のブログ

高橋 丈のブログ

山を登るということ、辛い時の方が多いかも知れません。
でも、頂上で交わす握手や笑顔は代えがたいものが有ります。

日帰りハイキング、夏山縦走、雪の山、
色んな山について、ここで紹介したいと思っています。

天気が良さそうなので、群馬県と長野県の境に位置する、日本百名山の1つの四阿山を登って来ました。
四阿高原口からですと、3時間半ということです。
雪の道ですから、それでは済まないのは当然です。
11時登山口出発です。
遅い出発ですね、ヘッドライドとその予備電池はザックに仕舞いこんだのを確認しての出発です。
樹林帯の中は別荘地です。
窓はピシャリと戸締りが完璧のようです。
車が入れませんのでね~。
山屋さんとかスキーヤ-ならこの時期も使うでしょうが、普通は使いませんね。・・・もったいない。

真っ白な牧場の中をまっしぐらで歩いて行きます。
トレースは少しは残ってますが、消えるのは時間の問題です。
時々、ストックでチョンチョ・・・と硬い所を確かめながら歩きます。
ワカンの何も履いてないです。
この方が軽くて良いや。そんな感じでした。

30分ほど歩くと今度は樹林帯です。
主にダケカンバなどの落葉樹です。
背中が汗で濡れてます。
風を背にして一息入れました。
ポットのお湯を飲んだら、アチッチ~、慌てて雪を食べました。
やっぱり山専ボトルは保温力抜群ですね。

ここから雪が深そうですので、ワカンを装着、今季初めてですね。
着けなくても行けそうですが、持ってきましたので着けました。
樹林帯も迷いやすい危険な場所です。
時々止まって、下山してきたときに見えるように枝に赤テープを巻きます。
視界が悪くなっても下山できるように目印の赤テープです。

姥捨て山への途中、背中の母親は木の枝をピシッピシッと折ります。息子が無事に下山できるように、枝を折って目印にしたという長野県内の悲しいお話ですね。
チョット思い出してしまいました。

 

樹林帯を抜けると平坦な露岩帯が有りました。
雪の中に岩が時々顔を出しています。
どっちから登っても同じなので直登しました。
お蔭で息が「ハア、ハア」といってます。
訓練が足りないですね。

3時間ほどかかって顕著な尾根に出ました。
周囲は素晴らしい展望です。
今回も富士山が見えています。
槍~穂連峰もハッキリ雲の上に見えていました。
「5月の連休はまた槍ヶ岳だ~、や~ったるで~!」
・・・そんなこと考えながらハアハア言ってました。
1人ではいつも良いペースが掴めません。
 

段々尾根が小さくなります。頂上が近い証拠です。
少し広い分岐のあるところまで来ました。
モンスター状態の樹林の間から頂上が見えています。
道標にはあと700mと書いてあります。
西にある雲が来ないうちに登ろう。
ザックを道標の所にデポして、まっしぐらです。  ハア、ハア~

 
頂上は錆びついた屋根の神社が有ります。一礼して周囲を見渡します。

 


浅間山と麓に北軽井沢、富士山、槍穂連峰などなどです。

槍ヶ岳~キレットそして奥穂がちゃんと見えていました。

浅間山が白いですね、左に小さく鼻曲山ですね。  浅間山も日本百名山ですよね。
  

写真を撮ったら、雲が来ないうちにすぐ下山です。

「ザックは有るかな?」
有りました。一安心。
そしてどんどん、どんどん下ります。
赤いリボンの目印が安心を与えてくれます。
雪交じりの風が吹いてきました。
トレースは半分くらいで、消えかけてました。

 
広い牧場に着いたところ、雲に追いつかれました。
真っ白です。
立ち止まって、フードをかぶり、気持ちを落ち着かせて、一服です。
焦っても仕方がないですからね。
そうしているうちに、雲の切れ目です、方向を定めてまっしぐら。

あれ~、登りで4時間近く掛かったのに、下山はまだ1時間経っていません。
走ってきたようなものでした。
雲に巻かれたくなかったからでしたが、早かったです。
雪ですから転んでもヘッチャラです。
駐車場に着いたのは1時間と10分でした。

ヘッドランプを使用しないうちに着きました。
吹雪雲のお蔭です。



雲さんありがとう!


今回使用した主な準備品は・・・
 ウール帽子・ストック1本・冬靴・ワカン・テルモス・手袋2枚重ね・サングラス・菓子パン2個とおにぎり1個・赤テープ15~16枚、そして日焼け止めクリーム

ザック内に準備したけれど使用しなかったもの・・・
防寒対策用手袋(薄手のウール)・目出帽・12本アイゼン・防寒着(ダウン)・ツエルト・地図・コンパス・非常用コンロセット・非常食・スパッツ(ゲイター)・ヘッドランプ・
そして笑顔(1人でしたので使用しませんでした。・・・笑い)