甲斐駒ケ岳 ガンガの沢・刃渡り沢 アイスクライミング | 高橋 丈のブログ

高橋 丈のブログ

山を登るということ、辛い時の方が多いかも知れません。
でも、頂上で交わす握手や笑顔は代えがたいものが有ります。

日帰りハイキング、夏山縦走、雪の山、
色んな山について、ここで紹介したいと思っています。

正月の1日から4日まで甲斐駒ケ岳の沢筋でアイスクライミングへ出掛けて来ました。

甲斐駒ケ岳に黒戸尾根という長~い尾根が有りますが、日本三大急登の1つで有名ですが、その尾根の北に尾白川というのが流れています。その枝沢に入ったという訳です。


ガンガの沢は日向山登山道から入ることが出来、第1日目はそこで足慣らし的に遊んで来ました。




片隅にテントで泊まった道の駅「白州」です。

朝起きたら甲斐駒ケ岳は雲の中でした。

でも私達は頂上へは向かいませんので、今回は雲行きも気になりません。


一路、日向山へ向けて出発です。

30分くらい走り、林道は私の苦手な雪道です。

駐車場手前でスリップしてこれ以上登れません。

すぐ近くの道路わきで運転終了して、重い荷物を背負って歩きだしです。


歩き出して40分ほどで日向山登山口へ到着です。

この辺は雪は有りませんでした。




でも、こんな看板が有りました。

登山道が一部崩壊で通行制限というか通行禁止になっています。

計画がある方は北杜市に確認したほうが良いかも知れませんね。


更にそこから40分くらい歩いたら、目的の「錦滝」が東屋の隣にありました。





氷結が十分ではありません。

ツララは下まで繋がっていません。

これでは私達も登ることが出来ません、残念!

すぐ、テントを道路脇に張って、身支度です。

ここが、ガンガの沢です。この滝の右を登って次の滝へ向かいます。

この辺からアイゼンを付けて慎重に登ります。落ちると冷たい滝つぼへまっさかさまにドボンということになります。


次の滝は見事に凍っていました。残念ながら写真は有りませんが、25mくらいはありました。

私が先に登りましたが、少々緊張しました。

なぜなら、氷のすぐ下を水流が脈々と流れています。

まさに薄氷を踏むといいた感じでした。

ひやひやもので、落ち口まで登って、「ビレイ解除~!」 ふ~ッと大きく深呼吸して一安心です。

仲間はグイグイ登って来て、薄い氷もなんのその!


そこから3人で雪の河原を20分ほど歩くと、大きな岸壁に見事に氷が掛かっていました。


シークレット滝という名前が付いてます。一番奥の滝の上に更に続いています。

一番上まで合わせると100mとも言われています。


一同口上を見て滝を観察してから、私が「誰か登るかい?」



「はい、登ります。」


SMさんが名乗りを上げました。

嬉しそうに、ニコニコしながら登り始めました。



こんな感じで登ります。
見る見るうちに木の所まで登ってしまいました。

小さいけれど分かりますか?

見てやってください。

SMさんの勇ましい姿です。



まだまだ上に登ります。

私達も後を続きます。

上を登るYOさんがけ散らした氷が、私の襟元に入って・・・「冷て~!」

3人全員が木の上まで登りましたが、私も含めてですが、テンションが上がりっぱなしでした。


こんな感じで書くとサラッと登っているようですが、いやいや、真剣ですから、一歩一手確実に決めて登るわけです。

手も冷たいのとパンプアップ気味になり・・・そこからは忍耐ですね。


まだまだ!

もういっちょ!

あと少し!

もう一歩!

こんな感じですね。



氷瀑の雰囲気出てますよね。

一応本日の目標達成し、みんなでテントに戻ってきたのが午後4時でした。

          ・

          ・

          ・

あとは楽しい夕食です。

今回の食坦はSMさんです。


まずは野菜と肉たっぷりのスープでふーふー言いながら体を温めて、その美味しいスープで正月らしくお餅も入りました。

サトウの切り餅ですが、薄く切ってあるものでしたから、すぐ食べられます。

いや~、」我等のテントにも正月が来た感じでした。




YOさんが持ってきた餅も焼いて食べました。

お持ちの味をかみしめるように、何にも付けないで食べましたが・・・・美味しかったです。


「ハーッ、ハー」言って山を登り、「フー・フー」言ってお餅を食べて、3人のあったか~い正月の夜と成りました。


明日は刃渡沢です。


この辺で話を切り上げて、3人は寝袋の中へ・・・。


明日、この続きをアップします。スミマセン。