理論暗記法~五感のフル活用~
ここで私が行った税理士試験における理論暗記法
をいくつか紹介します。
「書く」というのは時間がかかって時間対効果
が良くないとよく聞いていたので、最初の頃は
していませんでしたが、40才を超えた年寄りの
脳みそでは若い頃にやっていた「見る」「聞く」
だけでは頭に入らなかったので、最後の1年は
目、耳、鼻、舌、皮膚の五官を出来るだけ使って
視、聴、嗅、味、触覚の五つの感覚の駆使して
外界の状態を認識して挑みました。
<①目:視覚>
フリクション4色ボールペン、蛍光ペン3色を
フル活用しました。
同じ単語、文章を色分けして視覚的に
「こことここは同じ」と印象付けました。
<②耳:聴覚>
スマホのレコーディング機能で録音し、再生
アプリを入れて移動中などに聞きました。
これをしておくと、歩いているとき、満員電車で
手も使えないときも暗記が出来ます。
(ちなみに運転中は推奨しません。私は試験直前
の運転中に音声に気を取られ、自動車専用道路
で40キロ規制に気付かず、致命的なことに後ろ
にいたパトカーに気付かず、高速道路で70~
80キロ出してしまって捕まりました。
捕まるだけならいいのですが、事故の可能性が
あります!)
<③舌:味覚?>
これは定番です。
出来る限り小声でもいいので「読む」ことです。
私は電車や自習室、カフェでの勉強が多かった
ので、なかなか出来ませんでしたが、コロナ禍は
追い風です。マスクをして小声で話せば口の動き
はわからないので結構やりやすいと思います。
耳栓やイヤホンをすれば小声でも聞こえてきます。
<④皮膚?:触覚?>
これは「書く」ということです。
時間的な効率は悪いと言われていますが、
おっさんだからか視覚的に字が浮かんだり、音で
浮かんできても書けないことがあるのです。
あまり書いていないと「書く力」が落ちていた
のです。
音で頭で再現したものを速く書きたいのに気だけ
があせって、ものすごく汚い字になっていった
こともあります。
書く練習というのは個人的には大事だと思います。
(余談ですが
私は35歳までエンジニアだったので、仕事の
99%はパソコンで、字を書くことがなかった
ので、字を書くことが嫌いで苦手でした。
何で汚い上に遅くなることをしないといけない
のか、という気持ちでした。
この仕事について仕事で字を書く機会が増え、
人に字を見せるようになってから少しずつ
変わりました。
比較するとわかります。
以下に平成25年の簿記1級の受験票から
令和3年の税理士の受験通知までを載せて
います。
本名の「健」を並べて比較すると、綺麗では
ありませんが明らかに字体は変わってますね。
最後の5年くらいはほぼ同じ感じです。)
さすがに鼻は使ってませんが、脳科学的な話で
香りと記憶は深いつながりがあると聞いたことが
あります。
ずっと匂っていると効果は薄いようですが、
ある期間限りに匂った香りとかは特に強いと
思います。
子供の頃にしか匂わなかった香りなどで記憶が
蘇ることがありますよね。
昔の彼女などが付けていた香水とかで思い出した
りとか。。。
ただ、思い出すためにはその時にも香りが必要
なので実用的には厳しそうだと思いました。
①の見る方法の応用ですが、私は法人税の勉強を
している時くらいから、暗記が追い付かなかった
ので駅から事務所までの5分強の歩き時間も理論
サブノートを持って覚えていました。
国税徴収法を勉強しながら大学院に向かうときも
大阪の繁華街の退勤する会社員があふれる中でも
歩きながら覚えていました。
(これも推奨しません。人とぶつかってもめごと
になったり、人ならまだいいですが、車や
バイクなどと事故になったら大変です)
眠る前は暗記のゴールデンタイム?
それと、「寝る前に覚えたことは忘れにくい」
「頭を使う計算は朝など頭がさえているうちに、
暗記系は夜に」などと言われていたので、
電気のつけっぱなしは眠りによくないため、
寝る前にタイマー付きライトを使って覚えながら
寝落ちしていた時期もありました。
コンセントタイマーをUSB変換アダプタで替えて
ただ、答練時期などは疲れ切っていたので、
寝る前くらいは休むようにしていました。
試験直前の数日だけ、追い込みのために少し
やっていました。
以上が五官を駆使して五感を可能な限り活用する
暗記方法でした。
暗記のベストな方法は人によって違うと
思います。
試してみてマッチするやり方があれば
嬉しい限りです。