「お客様は神様」という言葉を聞いたことがある人もも多いでしょう。

三波春夫さんが自分の公園に来た客に対いて、感謝を述べた言葉である。

これを深く見てみれば、三波春夫さんという売り手がお客様という買い手を認めて成立する言葉なのだ。

「お客間は神様」という言葉を広げたのは実は三波春夫さんではない。

その後、漫才トリオのレツゴー三匹が持ちネタとして広めたことが、いみを曲解させてしまう結果につながり、単純な人間ほど鵜呑みにしてしまう結果を招いたのだ。

もし、漫才トリオレツゴー三匹がネタとしてひろうしていなければ、三波春夫さんお意味合いが正しく伝えられているはずだったのだ。

令和になった今でも「客=神様」的な思想を持った高齢者を見ることができる。

しかしながら、意味を歪曲させてしまった地点で「お客様は神様」は死語となっているのだと考えています。

長く続いたとしても昭和でとっくに終焉している言葉なのです。

平成・令和とみてみると、現代人の客質にあの言葉見る影もありません。

クレーマーやらカスハラやら自分本位な人がうじゃうじゃです。

人間の質が落ちてしまったといえばそれまでなのですが、企業やお店に負の感情をぶつけて何が楽しいのか。

そんな人間が増えたからこそ、企業やお店も客を選ぶ時代になったのです。

お互いを認め合う関係からは遠ざかってゆくばかりなのです。

三波春夫さんが講演をしてきた昭和時代というのは情に厚く規律のある時代だったように感じます。

なので、「お客様は神様」という言葉は昭和の話だけのように強く感じるのです。