昨今、著作権がどうのこうのというニュースを見かけますよね。

ねっと社会になってからはなおさらです。

俺が先私が先といった理由が目立ちがちな著作権ですが、ではどのタイミングで著作権が発生するのかです。

おいらの考えではグレーゾーンがありそうな気がしていますが、実際はどうなのでしょうかね。

 

画像:写真AC

 

著作権は、著作物を創作した時点で自動的に発生する権利であり、著作権を管理する団体に属していなくても、法的に主張することができます。

著作権の発生と管理団体の役割

  • 著作権の自動発生(無方式主義): 日本の著作権法は無方式主義を採用しており、著作物を創作した時点で、著作権者は何らの手続き(登録や申請など)を経ることなく著作権を取得します(著作権法第17条第2項)。
  • 著作権管理団体の役割: 著作権管理団体(例:JASRAC、NexToneなど)は、著作権者から著作権の管理を委託され、著作物の利用許諾、使用料の徴収、分配などを行います。著作権者が自ら行うには煩雑なこれらの手続きを代行することで、著作物の円滑な利用を促進し、著作権者の利益を守る役割を果たします。

著作権管理団体に属していなくても法的主張ができる理由

著作権は、著作権者に原始的に帰属する権利です。管理団体に管理を委託するかどうかは、著作権者の自由な判断に委ねられています。管理を委託していない場合でも、著作権者は自身の著作物に対して著作権法に基づく様々な権利(複製権、上演権、公衆送信権、譲渡権など)を行使することができます。

法的主張の方法

著作権管理団体に属していない著作権者が著作権侵害に対して法的主張を行う場合、以下の方法などが考えられます。

  • 差止請求: 著作権を侵害する者に対して、侵害行為の停止や予防を求めることができます(著作権法第112条)。
  • 損害賠償請求: 著作権侵害によって被った損害の賠償を請求することができます(著作権法第114条)。
  • 刑事告訴: 悪質な著作権侵害に対しては、刑事告訴を行うことも可能です(著作権法第119条など)。

ただし、著作権管理団体に管理を委託するメリットもあります。

  • 権利行使の負担軽減: 多数の利用者に対して個別に許諾を与えたり、使用料を徴収したりする手間が省けます。
  • 広範な利用促進: 管理団体を通じて、より多くの人に著作物を利用してもらう機会が増える可能性があります。
  • 専門的な対応: 著作権に関する専門的な知識やノウハウを持つ管理団体に、侵害対策などを任せることができます。

「著作物を創作した時点」とは、その著作物の表現としての創作行為が完了した時点を指します。

具体的には、以下のようになります。

  • 文章: 書き終わった時点
  • 絵画: 完成させた時点
  • 音楽: 楽曲を完成させ、楽譜にしたり録音したりした時点
  • プログラム: コードを書き終え、意図した動作をする状態になった時点

つまり、「開始した時点」ではなく、表現としてのアイデアが具体的な形を伴って完成した時点で著作権が発生します。

 

著作権法における「創作」の定義

著作権法第2条第1項第1号において、「著作物」は「思想又は感情を創作的に表現したものであつて、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するもの」と定義されています。

この定義からわかるように、著作権が保護するのは単なるアイデアではなく、創作的に表現されたものです。したがって、著作権が発生する「創作した時点」とは、アイデアが具体的な表現として完成し、著作物と呼べる状態になった時を指します。

 

例えるなら

  • 小説を書き始めた時点では、まだ著作権は発生していません。物語の構成や登場人物のアイデアは著作権の対象ではありません。しかし、小説を書き終え、具体的な文章として表現された時点で、その文章に著作権が発生します。
  • 絵を描き始めた時点では、まだ著作権は発生していません。どのような絵を描くかのアイデアは著作権の対象ではありません。しかし、絵が完成し、具体的な色彩や形状で表現された時点で、その絵に著作権が発生します。

まとめ

著作権は、著作権管理団体に属していなくても、著作権者に認められた権利であり、法的に主張することができます。管理団体への委託は、権利行使や管理の負担を軽減するための手段の一つです。

 

今回もジェミニ先生に尋ねて解りやすく解説してもらいました。

さすがはグーグル先生のとこのジェミニ先生です(^^♪

著作権の発生するタイミングは、著作物の創作完了をもって発生するということです。

個人でで著作権を管理してもよいし、管理団体に登録して管理してもよい。

ただし個人の場合は、著作権が発生した日付と時間、その証人の用意は最低限必要ですね。

主張するときに弱いですもん(^^♪

証拠はたくさん用意しておくことが、法的な場所でも強気で主張できる手段のようです。