1994年に放送された野島伸司脚本の作品で、いじめや同性愛、自殺などをテーマにした衝撃的な内容。

当時見ていても、理解しにくい部分や演出が多かったのを覚えています。

今見れば、その全てが理解できるのですが、情報量の少ない状態で考えずに見るには難しい作品でした。

もう30年も経つ作品になるんですね(;^_^A

詳しくはウィキ先生でご確認ください。

赤井英和さんが主役で熱演して下さったおかげで、復讐という部分に熱を感じましたね。

また、野島伸司先生が描きたかったいじめの部分も経過も含めて解りやすくなっているんですね。

世間的には同性愛の部分も含まれていますが、それは人それぞれなのでおいらは触れません。

前半はいじめ、後半は復讐と解りやすい展開でしたが、演出家の見事な采配が光っています。

30年前と言ったらちょうどいいじめ問題が本格的になってきた時期だったので、いじめというものはこういう経緯で起こることもあるんだよと、その一例的な表現でした。

そして、誰かに与えた負の感情は、新しい負の感情によって復讐されることもあるんだよと、それも一例ですね。

それを発展させたのが、戦争ですよね。

負の感情というのは一時の自己正義で、偽りの正義ですからね。

でも、この作品のすごいところは、殺す相手に対して感情をもって考え動いているという点です。

寸前で事故の内側から訴えかける優しさというのでしょうか、その優しさが葛藤させ殺す亜英手を選ばせたみたいなところもあります。

復讐者は初めから心のない人間ではないですもんね。

誰かの手によって感情や考え方を歪められたのが主な原因ですもんね。

最近ではこういったリアル志向な作品が少なくなっています。

時々でいいから、ドラマという形で描き、若者世代に訴えかけるのもいいと思います。