「先輩先輩♪」

と、会社について出勤の認証を済ませたばかりのおいらに、何やら楽しそうに相方君が話しかけてきた。

一瞬で理解してしまうほどの満面の含み笑顔・・・。

しかし、おいらにはその笑顔に対する心当たりが全くない。

「おはよう。どうした?」

無難に挨拶を返すと、お聞きしたいことがあるとのこと。

さらには、おいらのためにも二人きりの時の方が良いかもというので、本日の予定に二人での外回りがあるのでそのときを待った。

外回りに二人で出発してからしばらくすると、

「先輩のブログに画像生成のキャラクターが4~5人くらい掲載されているじゃないですか。年齢や画質の不安定さは置いとくとして、自作小説の登場人物のイメージがですか?」

鋭い(;^ω^)

というかブログにそんなことを綴っていた記憶があるから否定はできない(;^ω^)

「お絵が描けないから画像生成に頼らせてもらってるよ。今のところ6人分のイメージで使い分けてる」

「6人・・・。ということはもちろん名前も決まっているんですよね?」

「もちろん(^^♪」

「いつかブログ上にアップしてくれると信じているので、今はいいです」

「掲載するかどうかなんてわからないぞ。趣味で書いているだけだし」

「で、登場回数が多い男の子と女の子がいますよね? もしかして三角関係です?」

「ごめん。ドロドロなのは書きたくないので、三角関係は一切ありません」

「でも女の子二人は登場回数が圧倒的に多いですよね」

「なぁ、ブログ読んでいるんだろ? 画像生成AIが女の子の描写に強いからあえてそうしているんだよ」

「そういえば、そうでしたね。あはは・・・」

どうやら、ブログに掲載した画像生成のキャラクターたちの名前が気になっていたらしい。

もともと、自作小説を書いているというのは教えてあったので登場人物のイメージが出てきたら気になるのもわかる。

しかし、別に名前くらい教えてあげても良かったのに楽しみに取っておくなんて健気です。

おいらはもしかしたら、公開前からものすごい読者を一人確保しているのかもしれないですね。