新潟県内だけでも大なり小なりいろいろな公園を利用しているTKCです。
公園の維持管理のほとんどは自治体です。
以前も綴ってしまったような記憶がありますが、公園の格差ってものすごいですよね。
住宅地という近場にあっても利用されていない公園、住宅地から森や山の中という遠隔地でも人気のある公園と様々です。
この差って何と財政面を抜きにして考えた場合、どんな理由があるのでしょうか?
いつものように、ジェミニ先生に聞いてみました。
画像:写真AC
自治体によって整備される公園の格差が大きいため、整備計画初期段階での問題を指摘されているとのこと、ごもっともです。
確かに、住宅地から近い公園が利用されていない一方、住宅地から距離のある森の中の公園が人気を集めるという現象は、整備計画の甘さが原因の一つと考えられます。
考えられる問題点
- 住民のニーズを把握していない:
- 住民アンケートやワークショップなどを実施し、住民のニーズを把握することが重要です。
- 単に遊具を設置するだけでなく、住民がどのような公園を望んでいるのかを理解することが大切です。
- 公園の立地や環境を考慮していない:
- 住宅地に近い公園であれば、小さなお子様連れでも安心して利用できるような公園にする必要があります。
- 森の中の公園であれば、自然を満喫できるような遊歩道や展望台などを整備する必要があります。
- 維持管理計画が不十分:
- 公園を整備しただけでは、その後も定期的に維持管理を行う必要があります。
- 清掃や草刈り、遊具の点検などを適切に行わなければ、公園は荒廃してしまいます。
- 利用目的やターゲットを明確にしていない:
- 公園を誰に利用してもらいたいのか、どのような目的で利用してもらいたいのかを明確にする必要があります。
- ターゲット層に合わせて、遊具や施設を整備する必要があります。
改善策
- 住民参加型の公園整備を進める:
- 住民が公園の整備に積極的に参加することで、より住民のニーズに合致した公園を作ることができます。
- 専門家の意見を取り入れる:
- ランドスケープアーキテクトや都市計画家などの専門家の意見を取り入れることで、より質の高い公園を作ることができます。
- 維持管理体制を強化する:
- 公園を整備した後は、定期的に維持管理を行うための体制を強化する必要があります。
- 民間事業者との連携:
- 民間事業者と連携することで、公園の運営を活性化することができます。
参考情報
- 総務省「公園等に関する調査」 https://www.soumu.go.jp/menu_seisaku/hakusyo/chihou/r03data/2021data/r03czb01-11.html
- 国土交通省「公園整備における住民参加の手引き」 https://www.mlit.go.jp/common/001180328.pdf
- 一般社団法人全国公園協会「公園の活性化」 https://worldurbanparksjapan.jp/?link=national-recreation-and-parks-association-nrpa
まとめ
自治体によって整備される公園の格差を解消するためには、整備計画初期段階から住民のニーズを把握し、公園の立地や環境を考慮した上で、維持管理計画や利用目的・ターゲットを明確にすることが重要です。
また、住民参加型の公園整備を進め、専門家の意見を取り入れる、維持管理体制を強化する、民間事業者との連携するなどの取り組みも有効です。
おいらが思うに役場と住民の意思疎通の差が激しい地域ほど、せっかく整備された公園がだめになってゆく傾向にあると考えています。
例えば、ごみが散乱している。
例えば、公衆トイレが汚れ続けている。
例えば、ベンチや遊具が壊れたまま。
例えば、芝生や雑草の手入れがされてない。
あげればきりがないですが、利用者の少ない公園は大抵該当していますよね。
逆に利用者の多い公園は整備がきっちりされていた、利用者のモラルやマナーの高さもうかがえます。
公園の整備は勝手に整備するね、勝手に整備すればという意思のすれ違いでは税金の無駄です。
多少面倒でも、しっかりと整備する先の地域住民との意思疎通を取るようにし、住民たちに自分たちの公園といった意識を持たせる役場の努力も必要かもしれませんね。