茜色
 ふ…と見上げた空が
 茜色へと染まってゆく
 遠ざかる小鳥の鳴き声や
 木々のざわめき 消えるころ

 両手で胸を抱いて
 一日が無事に終わることを
 沈み行く夕陽に感謝したんだ

 傷つけ合うことでしか…
 壊し合うことでしか…
 お互いを知ることができない僕ら
 正しい答えなんてもの…
 この地球になんてない…
 それはきっと 僕ら一人一人の
 心の中で流せる 涙…


 明日を担う希望が
 遠い大地で消えてゆく
 小さな手の温もりたちが
 雲の中へと消えてゆく

 煤けた風の報せ
 幾つもの涙 大気となり
 その想い 誰かに伝えたい声

 たった一つのわがままが
 知らぬ間に奪ってゆく
 幸せや戻らない貴重な時間を
 今も青く輝いている
 この地球を傷つけて
 振り返らず 罪という名の道を
 踏み外せずに悩んでもがく…


 まぶたの裏で甦る あの日見た茜色
 膝を抱え 濡れた瞳なんかで
 自分を見つめ直したくない

 傷つけ合うことでしか…
 壊し合うことでしか…
 お互いを知ることができない僕ら
 和ぎ静かな日々を
 探し続けているのさ
 明日のために 輝かしい夕陽を
 幸せへと紡いでゆく 力を…

 正しい答えなんてもの…
 この地球になんてない…
 それはきっと 僕ら一人一人の
 心の中で流せる 涙…


 I will leave the next generation hope.
 Our duty with which it is useful in now.
 Quiet time no war to be.
 Happy time which is with smile.
 The wish to tomorrow when everyone will wish.
 Dream of tomorrow to setting sun.


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曲調イメージ:バラード


反戦歌です。
タイトルから受けるイメージとは随分違うと思います。
あえて戦争を連想させるキーワードを避けて書き上げました。
一見、穏やかそうな作品の流れの中で、読み手が戦地の子供の様子をイメージしてもらえたら幸いです。
戦争は大抵、個と個の思考・思想がぶつかり合い、それが凶悪に拡大したもの。
何を信じるのかは自由ですが、推し進めるのはいけませんよね。
戦争のない世界・・・それは実現不可能なことだと思います。
個と個の対立に他を巻き込まないことが大切ですよね。


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