貴婦人と一角獣 | 蒼月の【Tokyoびより】

蒼月の【Tokyoびより】

◆ Nil Satis Nisi Optimum ◆........................................~スポーツ・アート・日常... 様々な思いを綴っています~ 

貴婦人と一角獣を観てきました。


$蒼月の【Tokyoびより】




六本木にある国立新美術館です。




この作品は過去アメリカへ1度貸し出された以外は、国外へ出たことがないようです。


$蒼月の【Tokyoびより】




国立新美術館へは初めて入りましたが、とても綺麗で広々としたところです。


$蒼月の【Tokyoびより】




2007年に開館したそうですからまだまだ若い美術館ですね。





「貴婦人と一角獣」はタペストリーに描かれた6枚の連作ですが、大きさも高さ20M以上あるとても大きな作品です。




$蒼月の【Tokyoびより】




いつも美術館に行ったらポストカードを買ってファイルしているんですが、これをちょっと写真で撮ってお見せします。




「貴婦人と一角獣」は5枚で人間の五感を表現していると言われているそうですね。







まず、「触覚」

$蒼月の【Tokyoびより】


貴婦人が一角獣の角を触っています。

侍女も従えず、貴婦人(高貴な身分の婦人)が旗を自ら掲げているのと、ライオンがこちらを見て笑っているように見えるのは何故なんだろう?と思いました。










「味覚」

$蒼月の【Tokyoびより】



足元で猿が何かを食べているんですよね、調べたらキャンディだと書いてましたが、キャンディを食べる猿ですか?木に果物がせっかくなっているのに。










「嗅覚」

$蒼月の【Tokyoびより】


なにが「嗅覚」なんだ?と思ったら、貴婦人が摘んでるのは「花」なんだそうです。

そしてまたもや猿が籠から花を出して匂いをたしかに嗅いでます。

右の一角獣が微笑みを湛えているのとは逆に、貴婦人の顔は虚ろに見えてしまいました。










「聴覚」

$蒼月の【Tokyoびより】


ハープを奏でる貴婦人。

教えているかのような侍女。

彼女の奏でる調べを動物達は聴いているのでしょうか。










「視覚」

$蒼月の【Tokyoびより】


一角獣(ユニコーン)を膝枕にしてあげ手鏡で自分の顔を見せてあげています。

鏡の中の顔はどうしてもそちらを向く方向にはならないと思うのですが。

作者不明の作品ですが、まさか鏡を描くぐらいですから、どのように映るのかはわかってたはずだと思うのですけど。




それと獅子はあからさまに鏡の方を見るのを避けています。

獅子は自分自身(本質)を見たくなく、一角獣は自分自身をみつめている。

そんな解釈はどうでしょうか?








そして最後に「我が唯一つの望みに」

$蒼月の【Tokyoびより】


このタペストリーはアニメの「ガンダムUC」に登場し物語の鍵やこれからを暗示するようなカタチで描写されています。

それでこのタペストリーの来日に気付いたわけなんですが。



このテントに書かれている言葉はいったいなんだろう?とジーッと見ていましたが、帰ってから調べて分かりました。

「A Mon Seul Désir」で「我が唯一つの望み」と読むんだそうです。

作者も不明で1500年代に作られたというわりになんでこの作品だけしっかりした題名のようなものがあるんだ?と思ってましたが、なるほど、「我が唯一つの望み」(A Mon Seul Désir)ですか。



右の優しげな一角獣に対して、なんと獰猛な雰囲気の獅子でしょうか。

うーん、獅子というより僕にはシーザーに見えてくるんですよね、この作品の獅子はいわゆる「ライオン」には見えないんですよ、蒼月には。




それとなんでこれが最後の1枚に来るのかも「?」らしいし僕もそう思います。

これが最初ではいけないのかな?


でもこのテントや宝石、囲むように描かれる動物や植物達はなにやら最終章のページのようにも感じますし。。。。




このタペストリーの前で軽く15分は立ってましたね(笑)

それぐらいなにか惹きつけられました。





あの旗に付いている紋章のようなものは?月が3つ。。。。。

あれはフランス王シャルル7世の宮廷の有力者だったジャン・ル・ヴィスト4世の紋章だとのこと。

ヴィスト?ああ、先の「ガンダムUC」に出てくるヴィスト財団って、ここから。。。なるほど。



でもこの紋章もなんかおかしいそうです。

普通紋章に使われるような色は決まってるそうで、なんでも並べ方の法則があるそうなんですが、これはそれを無視した配列にされているのだとのこと。



「我が唯一つの望みに」はその解釈も多岐にわたり、その答えは出ていないそうですが、これも謎を深くさせているのだとか。

発見者や元の所有者はだいたいわかっても、この絵の作者といい解釈といい、もうだれにもわかりません。

永遠の謎のひとつということでしょうか。












ちなみに一角獣(ユニコーン)とは、なにか御存じですか?


$蒼月の【Tokyoびより】




白馬に角が生えているものを一角獣だと思っていませんでしたか?

それも合ってるそうですが、じつはこの作品に登場している一角獣は「野生のロバ」だそうですよ。




もう少し、調べようとWikiを開いてみると、色々な種類・大きさの一角獣が想像されてきたようです。


一角獣がこれだけ色々な美術作品や文献に登場してくるようになったのは、キリスト教の聖書に登場したからだと美術館の案内に描いてありました。











おや?

こんな一節が載っていました。


『一角獣はあなたに仕え、あなたの飼い葉桶のそばに留まるだろうか。あなたは一角獣に手綱をつけて、畝を作らせることが出来るだろうか、あるいはあなたに従って谷を耕すだろうか。その力が強いからと言って、あなたはこれに頼むだろうか、またあなたのために働かせるのか。あなたはこれに頼って、あなたの穀物を打ち場に運び帰らせるだろうか』

ヨブ記 第39章第9 – 12節







。。。全部で6つの設問を云われているように思うのですが。







みなさんもよければ本物を。




観て損はないですよ、お薦めします。











三日月