空近し阿波の国 ~眉山からの風景~ | 蒼月の【Tokyoびより】

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先日行った四国へのひとり旅で、いちばん「ここに住みたい」と思ったのが徳島でした。

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天高い太陽が迎えてくれたこの国は、阿波踊りが有名な「阿波の国」。

正直、今回の旅ではそれほど期待値のあった場所ではありません。

徳島ラーメンが食べたかっただけだし、行けるなら室戸を廻って中岡慎太郎像を見ながら、海岸線を高知に向かおうと最初は思っていましたから。


でも立ち寄ってよかったです、本当に。

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天高いと思っていた国も、歩けば歩くほど空が近く感じました。

あまりに近い眉山が驚きで、近代的な駅とグンと背伸びしたパームツリー達がなんだか南国的で、都会的で、でも自然が溢れて。

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涼やかな新町川のほとりには、多くの人が行き交っていました。

地元のお爺・お婆様方は川を見つめ何をするのでもなく、静かにたたずんでいました。

ランニングをする女性、犬の散歩にのんびり付き合う人、MTBで曲乗りの練習に笑顔キラキラで励む青年達、遠くを見ながら眼を輝かせるカップルと思しきふたり、そして街に急ぎ馴染もうとするかのような観光客。

馴染もうとするのは、居心地がいいからに他ならないからではないでしょうか。

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この新町川のほとりを歩いて行くと、新町川水際公園であったり、いくつかの橋が見えて来ます。

新町川を守る会という方々が、とても綺麗にしているそうですが、本当に東京の川のほとりが恥ずかしくなるような道でした。

歩くうちに、自然と私もゴミを見つけると拾っていたのを憶えています。

ただ歩くことがこれほど気持ちがいい都市の中心街の川は、少なくとも私は出逢ったことがありません。

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夜になり、眉山に登り、食事をした後も、新町川を歩いていました。

少し道を逸れれば、華やかな繁華街や下町情緒タップリな商店街。

川のほとりの遊歩道のデッキを歩けば、涼しやかな風が頬を撫でる柔らかさ。

食事もどれも美味しかったですし、本当にもう少しこの街に滞在していたかったです。


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映画「眉山」を帰って来てから改めて観ました。


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訪れたことのある場所を改めて観るのは、やっぱり新鮮味がまったく違います。

物語では宮本信子さん演じる母「お龍さん」は、多くの心を見せてくれますが、どれも気高い心です。

なにより“品”がある。

着いてすぐに見つめ、夜に登り、新町川から見上げ、朝ホテルで起きてカーテンを開けた時に眼にした眉山。

それはこうして改めて映画「眉山」を観ると、その姿は「気高い品」であったと思いました。


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海岸線の風景も見事でした。

鳴門や祖谷渓、室戸の先端と観たい場所もまだまだあります。

なにより阿波踊りが観たくなりましたし、もう一度眉山からの眺めを見たいです。

次は少し、ゆっくりとこの阿波の国でゆるりとしてみたいです。


三日月