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不妊治療を含めた生殖に関する技術が発展すればするほど、これまでなら「知ることも、選ぶこともできなかった」ことについて、私たちは考え、選択しなければならない場面が増えてきます
たとえば、PGT-A(着床前胚染色体異数性検査)
胚を移植する前に染色体の状態を調べることで、妊娠につながる可能性を考えながら移植することができます
出生前診断もそうです
医学が進歩したことで「知ることができる」「選ぶことができる」という可能性が広がった一方で、その分
「知ったら、どうするのか」「選ばなければならないのか」「どこまでを医療に委ねるのか」という、新たな悩みも生まれています
昔は、ただ「授かる」ということに委ねられていたことが、今はたくさんの選択肢の中から、自分たちで決めなければなりません
先日、いらした妊活中のお客様も同様に検査を受けるのかどうかを悩まれていらっしゃいました
障害をもった子が生まれた場合、年齢的に現実的問題として育てられるのかと考えると、やったほうが良いとは思うけれど、それは命の選別に繋がらないか
不妊治療をしてまで授かった命を、それも自分達の都合で選別して良いのか
そういった技術がなければ悩むこともなかった切実なお悩みが事実、目の前に突きつけられます
何が正解なのかは個人の状況により異なりますので、私からは何もいうことはないのですが、これだけは私はしたほうが良いというものがあります
近年、不妊治療のクリニックで行われている「思いやり移植」というもの
目的としては、妊娠出産ではなく、凍結胚を機械的に破棄する代わりに自分の体に戻すことで、精神的な区切りをつけるもの、として、行うクリニックが増えているそうです
(お客様にお聞きしたところ、金額も非常に低額で行ってくださるそうですよ)
私、これはいいなと思った
もしかしたら数年後に人間になる可能性もあったかもしれない命であることには変わりはないし、女性ならば、きっと死ぬまで心のどこかで、その存在を気にするもんなんじゃないかな
だから区切りをつけるためにも、これで良かったと思うためにも、出来るならばした方が良いと思う
人は機械じゃないし、心がある生き物だから、どんなに技術が進んでも「命」に対する考え方はどこまでも尊重した方が良いと、信心深い私なんかは思ってしまいます
余談ですが、不妊治療にて二人子供を授かった友人。一つだけ受精卵が残っていて、破棄するのはどうしても嫌。42歳でおそらく妊娠は難しいだろうし、妊娠しない前提でホルモン剤なども投与なしで、お迎えしたい、とクリニックに依頼し、移植を行ったところ、なんと妊娠!元気な赤ちゃんを産んだという事例があります
彼女は移植して良かった、産んで良かったって言ってますよ
どんなに技術が進歩しても「自分はどう命と向き合いたいのか」を考え、その部分だけは絶対に大切にして欲しいなと個人的には思うこの頃です
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加藤智子でした!
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