先日の新聞広告にデカデカと掲載されていた誉田哲也著
警察小説 "姫川玲子警部補" シリーズ最新文庫本発売の告知。
「ルージュ 硝子の太陽」です。
"姫川玲子警部補" シリーズファンの私は、即書店へ直行し購入しました。
これは2016年5月に単行本で発売され、今回文庫本化されたものです。
誉田哲也著 「ルージュ 硝子の太陽」 光文社文庫
姫川玲子警部補は警視庁刑事部捜査一課殺人犯第十係担当主任で
29歳独身、長身でスタイルがよく美人というキャラクターです。
姫川班は年上を含め4名、全員が男性。
(第1作ストロベリーナイト時)
第1作の「ストロベリーナイト」、続く「ソウルケイジ」・「シンメトリー」と
テンポの良い展開で一気読み、瞬く間に姫川玲子ファンになってしまいました。
警察という男社会で奮闘する姫川玲子。
次々と難事件を直観と飛躍した考察で解決し頭角を現し認められていきます。
そして、27歳で警部補に昇進しキャリアを積んでいきます。
姫川が刑事になる経緯が「ストロベリーナイト」で描かれています。
その熱き思いに胸を打たれますが、女性としての強さ弱さも描かれています。
捜査一課で扱う事件は主に殺人事件です。
殺人事件現場の描写はけっこう過激ですが、
姫川玲子警部補はじめ捜査に当たる刑事たちのパワーが
最後まで読む者に迫り、最終頁までそのパワーは持続します。
そして姫川班の一癖も二癖もある刑事たちとの関わり合い。
部下菊川との恋。そしていつも関りが出てくる姫川に片思いの井岡。
この井岡はボケ的なキャラですが、意外とどの事件でも重要なカギを握っています。
天敵・勝俣警部補、ライバル日下警部補との確執。
直属の上司で姫川の良き理解者、今泉警部。
姫川の捜査手腕に否定的で理解を示さない山内警部。
姫川の良き相談相手で姫川を"姫"と呼び、恋人とだと思っている國奥元監察医。
その他、小幡・葉山・中松・日野等の刑事。
脇を固める人物のキャラが個性あふれ魅力的で、
物語にグイグイ引き込まれます。
その後、"姫川玲子警部補"シリーズは
「インビジブルレイン」・「感染遊戯」・「ブルーマーダー」と続きます。
これから読もうとした矢先、「ルージュ」文庫本の発売です。
「ルージュ 硝子の太陽」をさきに読めば物語の継続性を考えると
大幅に話しが飛んでしまうのではと、
どうしようかと悩んでいるところですが(笑)
秋の夜長
じっくりと読んでいきますか。