過ぎたる自信と放漫の故に
持てる油を失い
その首を断たれた者があった
古の賢人は
これを油断と呼んで
後の世の戒めとした
「ラ-マ-ヤナ」
本棚の奥に色褪せた本があります。
50年前に出版されベストセラーとなった「油断」。
石油・エネルギ―問題を扱った小説です。
「油を断たれるとは」
ホルムズ海峡封鎖~200日間継続
「油断」 堺屋太一著 日本経済新聞社
昭和50年7月21日初版
物語はフィクションですが、扱われているデ-タ-は正確な数字で構成され、架空の話とは思えないほどリアルな内容となっています。
イラン情勢の緊迫化、ホルムズ海峡の閉鎖が続き「油断」発行から50年過ぎた現在、物語の内容とほぼ現実的な状況となってきています。
『油断!』の主題は、石油危機そのものではありません。危機の兆候が見えていても、政府も企業も国民も平時の感覚をなかなか捨てられず、対応を先送りし、その結果、被害を大きくしてしまう「油断の構造」この小説の核心とするところです。
日本の石油の備蓄量は50年前と比べ、確かに多いのですが・・・

