母方の祖母は


背の大きな人だった



大正生まれの女性で


164センチくらいあったので


クラスではいつも


一番後ろに並んでいたらしい


なので


親族が集まった時


背の高い一団はその祖母の関係だと


物理的にすぐにわかった



けれどその祖母の生家の思い出は


そんな祖母の体格など全く関係ない



微かな記憶




幼い頃、祖母の実家に付いて行った時


その家の周辺を散策して見つけた


用水路のザリガニたち




思い起こせば


祖母の実家に行ったのは


たった一度きりなので


その時の記憶が全てなのだ





ウシガエルの大きな鳴き声がしていた




ウシガエルが実験用の生物として


製薬会社とかその筋の機関に


高く売れることを知ったのは


高校生になってからだが




当時、少年だった自分にとって


興味の対象は


その家の周辺の用水路に


溢れんばかりに沸いていた


ザリガニの方だった



大きいやつや小さいやつ


脱皮直後の半透明なやつまで


昆虫採取用の頼りない網で


たくさん捕まえたな、、、




なんでそんな昔のこと


たった今、思い出したのかはわからない


けれど


イタズラ好きだった祖母の事だから


なんか面白いオチをつけてくれそうで


今日はソワソワして


夜、寝てしまうのがもったいない





さて、ザリガニ君


準備はいいかな?