子宮全摘手術を受けました ①

 

子宮全摘手術を受けました ②

 

子宮全摘手術を受けました ③

 

子宮全摘手術を受けました ④

 

手術後1日目

前回書いたとおり、朝6時に起こされ、血圧、体温、体内酸素量をはかり

パナドール(アセトアミノフェン)を摂り、血栓防止用筋肉注射を受けました。

 

朝食を食べ、うつらうつらしていると9時の強めの痛み止めと

血圧、体温、体内酸素量をはかる、

12時になるとパナドールと他の薬、

3時にはまた強めの痛み止めと他のサプリなど

のルーティンが退院時まで続きました。

 

強めの痛み止めは点滴からも手元のボタンを押せば入れられるのに

さらに錠剤でもくれていて、途中から「そんなに痛くないからこれは飲まなくていい」

と断ったら「痛みを我慢しないで。勇者にならくていいから(don't be brave)いつでも言ってね」

と優しく言われました。

 

その後回数は減ったけど、点滴を外されてからも数回飲んだかな。

 

尿管は手術の翌日1月21日に外してくれたけど

点滴が外れたのが術後2日目の午前中、1月22日の朝でした。

 

看護師同志の話が聞こえてきたのを総合して推測するに

点滴も1月21日に取ろうと思ったけど、開腹が20㎝に渡っているので

大事をとって1日遅らせたみたい。

 

食事も1月21日の午前に執刀医が来て

「手術は成功しました。

すごく大きかったわよ。スイカみたいだった。

何を食べても大丈夫だからね」

と言っていたのに、点滴が外れなかったからか

1月22日の昼食まで流動食でした。

 

でも1月21日の夕食時に家族が何がいい?と聞いてくれた上で

お寿司を持ってきてくれたのと、食事の味は美味しかったので

フラストレーションは少なかった。

 

ちなみに、流動食はスープ、アイスクリームかヨーグルト、

リンゴジュースかオレンジジュース、

朝は牛乳、それ以外は炭酸飲料でした。

 

炭酸飲料は普段飲まないので、同じく普段飲まないけど

友人宅等では飲んでいる娘たちにあげました。

 

病院食に、しかも流動食の時に炭酸飲料、って

さすがオーストラリア(笑)。

 

手術前の受診時には、「2~3泊」と聞いていて、

術後1日目に医者に「順調」と言われていたので、

2泊で退院するかな、と思っていたけれど、

点滴が外れるのが遅れたので3泊が決定。

 

2日目に医師がまた来て「明日退院できるわよ」

と言ったので1月23日に退院する気満々でしたが、

1月23日朝に看護師が

「どうする?今日帰りたい?それとも明日にする?」

と聞くので、

「ドクターは今日退院って言ってたけど?」

と言ったら、

「帰りたかったら帰ってもいいけど、あなたのような

手術をした人が今日帰ったら1日早く帰る形になるわね」

というので頭がはてなマークになって、

「1日早く?じゃあ残ろうかな」

と言ったら

「今すぐ決めなくてもいいから決めたら教えてね」

と言って去っていきました。

 

帰る気満々で着替えて荷造りもしていたけれど、

急に力が抜けて夫に状況説明の電話をしたら、

夫も「自分がいいと思う方を選べばいいよ」

というので、一泊延ばしました。

 

「もう一晩いることにした」と看護師に伝えたら、

「オッケー」と言って、1時間後ぐらいに戻って来て

「ドクターも許可したから」

というので「へ?」と思ったけど、まぁ残れることになったので

結果オーライ。

 

ドクターは退院していいと言っていたこともあって、

術後1、2日目は来ていたけれどその後は退院時までに

顔を出すことはありませんでした。

 

むだがない、っていうか、サバサバしてる。

 

退院時と退院後につづく。

 

 

 

 

 

 

 

 

子宮全摘手術を受けました ①

 

子宮全摘手術を受けました ②

 

子宮全摘手術を受けました ③

 

 

手術当日は、夫が在宅勤務日にして送ってくれました。

 

11時前について待合室で待っていて、

手続きが済んだのが11時半頃。

 

その後、手術待機階に連れて行かれ、

手術用ガウンに着替え、

脚に血栓防止用の膝までの圧力ソックスをはかせてもらって

(どうもはき方にコツがあるのか看護師さんがはかせてくれた)

待機。

 

ここでもいくつか持病や服用薬などについて質問をされて、

手術は午後イチの予定で手術階階に1時15分頃連れて行かれる、

と聞いて夫には「ちょっと寝るから帰っていいよ」

と帰ってもらった。

 

1時頃ベッドごと運んでくれる男性がやってきて(それ専門みたい)、

ベッドを頭を先にして押していくので酔いそうだった。

 

手術階について麻酔師と助手に薬アレルギーの確認をされ、

手に点滴用の器具を付けられて

「まずリラックスる薬を入れるね」

と言われて一回注入。

 

5分後に「医者が来るからもう一回足すね」

言われて注入。

 

執刀医師(受診したのと同じ医師)が来て

「調子はどう? 子宮摘出術をするからね。

卵管も取ります。何か質問等はある?」

と聞かれて「特にないです」

と答えたらベッドごと手術室へ。

 

そして、ベッドの手すりを下ろされ、

「隣の手術台に横になったままずれて乗って」

と言われて移動して、

麻酔師が来て

「さて手術用の麻酔を入れるね。

次に目が覚めるころには手術が終わっているから」

と言いながら注入して、

「オッケー」

と答えて2秒もしないうちに意識がなくなっていました。

 

次に目が覚めたのは病室で、

でも今思い返してみれば、

その前に

「手術は終わったよ、起きて、起きて」

と起こされたような気がする(定かではない)。

 

病室で目が覚めたら

待っていたのか、もしかしたら起こされたのかわからないけど

看護師さんがいて、

「目が覚めたのね。手術は成功しました。

まだ眠いと思うけど、夕食が食べられるようだったらすぐに出すので

ナースコールをしてね。

今の痛みは0~10だとどのくらい?」

と聞かれ、そもそも基準がわからないけど?と思いながら

「うーーんと、3~4?」

と答えたら、右手にひもで括りつけられていたボタンを手に取らされ、

「痛みを感じたらいつでも押していいから」

と言われたので押して、押してもいたいのでその後も何度か押していたら、

「5分に一回しか薬が出ないから押し続けてもいいけど、

これが点滅している間は薬がでないのよ」

と言われて、

「オッケー」

といいつつも、頭ももうろうとしていて理性はないので

気付くと押している、ということを繰り返していました。

 

それが5時半くらいだったかな。

 

6時に看護師が来て、パナドール(アセトアミノフェン)を飲まされました。

後で思ったけど、この寝てても時間通りに薬を飲ませるのが

服用注意を守っているだけなんだけど、面白い。

 

6時半くらいに家族が来て、

「4時半にはリカバリールームから出るからもういつ来てもいいと言われていたんだけど、

目が覚めてからのほうがいいと思って今来た」

と言われ、

「調子はどう?」

と聞かれたので

「痛いから痛み止めを押すと寝てしまう」

と言ったら

「痛かったら押して。寝てもいいからね」

というので、そりゃそうでしょ、と思って押していたら

1時間くらいいてくれたけど、私が意識が戻っては寝る、

を繰り返していたので、

「そろそろ帰るね。また明日ね」

と帰っていきました。

 

そうそう、その間に7時ごろに

「もう食べられる?」

と回復食を持ってきてくれたので

コンソメスープとアイスキャンディー(ガリガリ君みたいなの)を

食べて残りのリンゴジュースと炭酸ジュースは娘2人が飲んで帰りました。

 

家族が帰ってからはようやく気にせずに寝られる、と思って

寝ていましたが、9時に強めの痛み止め(麻薬系)と抗生物質、下剤などを飲み、

深夜12時にパナドールと鉄剤を飲み、深夜3時に強めの痛み止め、

翌朝6時にパナドールと腿への血栓防止筋肉注射を打たれ、

うとうとしていたら朝ごはんが来た、という感じでした。

 

そうそう、血栓防止のために足に空気で膨らむものが巻き付けられていて、

マッサージチェアのようにギューっとされ、ゆるみ、をず~っとされていたので

その空気音と鼻に付けられた酸素管の空気音で薬が効いて深く眠れる時と

眠りが浅い時があって、あんまり寝た気がしませんでした。

 

さて、次は入院中。

 

子宮全摘手術を受けました ①

 

子宮全摘手術を受けました ②

 

さて、手術前日までの手順について書きます。

 

2019年9月に子宮摘出術を勧められ、受けることを決めました。

 

子供が休暇中に手術をしたほうが都合がよかったので、

シドニーの夏休み、2020年1月20日(月)に手術日を設定。

 

2020年1月10日に手術同意書を書きにもう一度受診。

その時に入院申込書(オンラインも可=私はオンラインで提出)

を受け取りました。

 

さらにその時に

「日頃便秘がちだったら下剤を使用してください。

術前の食事は6時間前までOK。

手術前日に病院から何時に来てほしいか伝える

電話があるので、その時に実際いつまで食事ができるかを伝える。

処方箋をあげるから前日21時に抗生物質を飲むこと」

と言われました。

 

私は手術日が月曜日だったので、金曜日に電話を受けたのですが、

夕食時だったこともあり電話に出るのが遅くなり留守電につながって

折り返したら相手が通話中だったりして

折り返しが遅ければ担当者が帰ってしまうかも、と

焦りました。

 

「当日は11時15分までにきてね。

だから朝食は5時以前だったら食べても大丈夫。

それ以降は9時までお水は摂っても良くて、

それ以降はなにも摂取しないでください」

と言われました。

 

さて次は手術当日。

 

あ、その前に、

 

【手術前に買っておくとよさそうなもの】

出血がある可能性があるので生理用品

おへそまで隠れる大きめの下着

退院時に病院内の薬局でも買えるけど市販の痛み止め

退院時に病院内の薬局で買った内出血用クリーム

お腹にゴムがないかゆったりしたパジャマ(私は長めのパジャマっぽいTシャツスカートを購入)

尿管カーテルを入れるとトイレ時に痛みを伴うこともあるので殺菌を兼ねてクランベリージュース

 

子宮全摘手術を受けました ①

 

子宮全摘手術を受けました ②

 

子宮全摘手術を受けました ③

 

子宮全摘手術を受けました ④

 

子宮全摘手術を受けました ⑤

 

 

 

 

前回は、子宮全摘手術を受けるに至った状況と

自分からみたメリットを書きました。

https://ameblo.jp/tkarube21/entry-12571422983.html

 

今回は、手術そのものについて書きます。
(その後私の体験と術後の経過を書きます)

 

子宮全摘手術は正しくは子宮摘出術(Hysterectomy)といいます。

 

やりかたにはいろいろあるようで、最近主流なのは腹腔鏡手術、

その次が膣式子宮摘出術のようで、検索しても病院の説明で多いのは

この二つで、開腹の情報は少なめです。

 

私は子宮底がおへそを超えていたので腹腔鏡手術はできず、

さらに膣から出すには大きすぎるため、開腹手術でした。

 

開腹するとどのくらいの期間動けないんだろう、とか、

そもそもどの手術でも同じである

「どこをどう切って体の中ではどうなるんだろう?」

というのが知りたかったので画像を検索しました。

 

私に役に立ったのは、

https://images.app.goo.gl/4xzLDFembkgNDAMQ8

https://images.app.goo.gl/Ru88usPN7dXoA6f99

https://images.app.goo.gl/DDZYSwneBsf9ppiaA

このあたりの画像です。

 

私の場合は、子宮と卵管を摘出しました。

 

開腹手術に関しては、検索ワードに「帝王切開」を入れたりも

しました。

 

帝王切開と違うところは、臓器を取り出すので、

それによる傷口ができることと、通常は臓器はお互い独立しているのだけれど、

癒着ということが起こることがあって、癒着していると他の臓器(大腸など)に

傷がつくことがある、ということがわかりました。

 

医師から手術中に大腸や尿管が傷つくことがある、という説明を受けていたので

「癒着していたり、手術中に何か起こって」ということだったんだな、と

勝手に解釈しています。

 

さて次は、手術当日。つづく。

2020年1月20日(月)に子宮全摘手術を受けました。

手術を受ける前も受けた後も日本語でも英語でもいろいろ調べたのですが、

あまりみつからなったのと(日本語の方が見つかる。英語は論文や病院のサイトが多い)、

自分はどうだったか、を記録しておこうと思って書いています。

 

まず摘出を勧められた経緯について。

20代で子宮筋腫が見つかっていました。

30代で娘を2人妊娠した際にも子宮筋腫の位置と大きさ、

そして胎盤の位置の関係で

あかちゃんが出てこられなかったら帝王切開になるかも、と

言われていました。

 

その後の2~3年ごとの超音波検診でも大きくなり続けていること

や石灰化といって(術後写真を見せてもらって分かったのですが)

その筋肉が赤ではなく白くなっているくらいぎゅっと詰まっている

状態になっているのがいくつもありました。

 

摘出を勧められた受診に至ったのは、いくら何でも私の子宮が

筋腫のせいで大きくなりすぎていない?ガンとかじゃないよね?

と不安になったからでした。

 

幸い、筋腫がガンになる確率は低いらしいので、筋腫だからガンに

なりやすいということはない、と聞き安心しましたが、

筋腫により子宮がパイナップル大(赤ちゃんの頭大)になっていること、

そのせいでここ数年悩まされていた月経過多による貧血が

起こっていること、さらには高齢になったら子宮底筋が子宮の重さを

支えられなくなって尿漏れというレベルではなく漏れる、大もかも、

さらにさらに子宮脱などの心配があるので切る意外に考えられない、

と言われました。

 

それまでGP(一般医)には「子宮筋腫は閉経後ホルモンの関係で

小さくなるからそれを待ちましょう」と言われていたので、

それを伝えたら、

「小さくなると言っても限度がある。

これだけ大きいものが縮んでも、まださっき言ったリスクが

残るくらい大きいまま。

高齢になってからの手術は身体にも負担だし、既に子供が

いるのだから、切ることを前提に、いつ、という話をしたほうがいいと

思っている」

と言われました。

 

そうなのか、と思ったら、すでに子宮が大きくなりすぎているという自覚も

あったし、鉄分点滴をしたけど1年後の血液検査でギリギリの数値だったり、

などなど、温存よりも摘出の方が自分にはメリットがある事が

納得できたのですぐにお願いしました。

 

ただし、中1と高2の子供がいたので、できるだけ家族全員の日常生活に

影響が少ないほうがいい、ということで学校の休暇中に手術をお願いしました。

 

ちょっと前置きが長くなったので、手術についてはつづく…。