先日、目撃した車の事故について書いています。
事故の話を読むと過去の似たような出来事を思い出すことがあります。
思い出しそうな人は読むと辛くなることがあるので、それ私だ、
と思ったら今はスルーしてください(気になったら昇華してから読んでみて♡)。
それでも読み進めて、もしなにか出てきたら
「あ~、あのとき嫌だったのに我慢して平気だって思おうとしていたなぁ」などと
自分の気持ちに手を当ててお手当してみてください。
それでもうわぁ、となるくらい出てきたら、
誰かに「『とにかくそうだったんだ、そうだったんだね』と言って聴いて!」と言って
聴いてもらってください。
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昨日、L(仮免)の娘が運転していた車(私が同乗)の3台前の車に、反対車線から来た車が
クルッと回ってUターン
の形でつっこみました。
まず、突っ込まれた車からお母さんと娘さん2人(11歳と8歳くらい)が出てきて、次女ちゃんが声を出して泣いていて、長女ちゃんはフリーズ状態。
お母さんは「大丈夫よ、大丈夫。誰も怪我していないし、全て大丈夫だから、安心して」と何度も娘さん二人に言っていましたが次女ちゃんは泣き止まず。
私が、「怖かったよねぇ、びっくりしたよね? ドーンとなって体が揺れたりして、怖いよね~。どこか痛いところはある?」と訊いたら、次女ちゃんが「胸が痛い」といい、お母さんがすかさず「だからシートベルトをするのが大事なのよ」。
エアバッグが出ているのをみて胸が痛いのはエアバッグのせいかな?と思い確認のために「誰か助手席に座ってた?」と訊いたら次女ちゃんが「座っていなかった、私とおねえちゃんは後ろに座ってた」と言ったらお母さんが「だから後ろに座るのよ。ね、これでわかったでしょ?後ろに座ってたから安全だったのよ」と付け加える。
お母さんもパニクってるなぁ、と思い、お母さんにも「大変だったよね、ショックでしょ、身体は大丈夫?」と訊くと「大丈夫、ありがとう、夫に電話するわ」と子どもから離れて電話し始め、その声は震えてて涙声。
娘さんたちはもちろんまだショック状態。
わたしはずっと「怖かったよね、ショックだよね、びっくりしたよね。of course you are scared, of course you are shocked, of course you are surprised」といま感じているであろう気持ちを何度も何度も「いいんだよ、それを感じているってことをないことにしなくていいんだよ」という気持ちでいい続けました。
そうしたら5分ほどで落ち着き、お母さんも戻ってきたので目撃者として必要だったら連絡して、と電話番号を渡し、さろうとしたところに今度は突っ込んだ車の運転手が車から出てきました。
それまでに、わたしたちの車の前2台の運転手がどちらも男性で一人はその場の交通整理を始め、もう一人が警察に電話をし、突っ込んだ車の運転手と少し言葉をかわして「どうも雨で道が滑りやすく、スピンをしたらしい」ということが聞こえていました。
運転手の女性が出てきて震えて泣きながら「I'm sorry, I'm so sorry」と言っているのを聞いて女性に「身体は大丈夫?びっくりしたよね?」「Baby on Boardのサインが車に貼ってあるけど、子どもは乗ってる?」と確認し(乗っていなかった)、子どもたちにしたように何度も何度も声をかけたら「hug me」や「手が冷たくて…」というので、ハグしたり手を握って温めたりし、「誰か迎えに来る?」と訊いたら「夫に電話をして夫が向かってる」と話していたら夫氏が到着。
夫氏は女性をハグしつつも、ショックでパニックになっていたようで「どうなったんだ?何が起こった?」と訊き、わたしがかいつまんで説明したら「相手はどこ?」と訊くので「あそこにいる子どもと女性」と伝えたら、まだ泣いていて震えている奥さんを置いて事情を聞きに行こうとするので、「彼女も一緒に連れて行って。一緒にいてあげて」と伝え、わたしも一緒にそちらに移動し、「わたしはそろそろ行くね。何かあったらさっきの電話番号にかけて」と言ってその場をさりました。
後続の車に乗っていた初老の女性も落ち着いた声で全員に「車はモノだから。みんなが無事で良かった。大丈夫、心配しないで」と声をかけていて、子どものお父さんやおばあちゃんも到着していたので、安心して去りましたが、こういう時にかけられる声「大丈夫」「心配しないで」「このくらいですんでよかった」は、人によっては逆に落ち着かないかも、というのを身にしみて感じました。
私自身は単なる目撃者でしたが、目の前で起きてぶつかった振動を感じたと思ったくらい衝撃的だったので、私も声をかけながら自分に言っていた部分もあって目がうるうるしちゃったくらい。
大丈夫じゃない、というのを体感しながらそこにいました。
そして、大丈夫じゃない時に大丈夫だと言われる、大丈夫だと思おうとすると辛いだろうなぁ、と思いました。
車がぐしゃっと凹み、エアバッグが出る衝撃を受けて「大丈夫だと思うおうとする」と、他の「大丈夫じゃないこと」も「大丈夫だと思おうとする」だろうな、ということは「これくらいあれに比べたら…」と麻痺させることでいくつ未処理の「大丈夫だと思おうとする大丈夫じゃないこと」が今後増えていくんだろう、と思うと、子どもたちが、そして運転していた人(両方の車)も、「あれは本当にびっくりした、大丈夫だと思おうとしたけど、それでも体が震えるくらいショックを受けた」ということを人に言えなくても自分に対してだけでも出せるといいなぁ、と思っています。
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私がときおり混ぜた「of course...」というのはサラ・ペイトンさんのワークショップや「Your Resonate Self」から学んだ温かな言葉。
「あなたがそう感じているということは、もちろんあなたはそう感じているし、そう感じる状況だった。もちろんそう感じていいのよ」
大丈夫じゃない時に大丈夫と言われて、落ち着くように言われても落ち着けないのです。もっというと、ショックを感じているのが悪い事のように感じて自制しようとするとその時のショックな気持ちの行き場がなくなり、消化できなくなるので出したほうがよいのです。